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ドキュメンタリー映画『日本前衛派の開拓者』予告編公開 寺山修司「現実で見られないようなものを見た方がいい」

2026/09/29 12:34掲載
ドキュメンタリー映画『日本前衛派の開拓者』予告編公開 寺山修司「現実で見られないようなものを見た方がいい」
 寺山修司とその写真集に圧倒された、ロンドン拠点のフランス人監督アメリー・ラヴァレックが、舞踏、アングラ演劇、実験写真、パフォーマンス、グラフィックデザイン、アンダーグラウンド映画と、次々に日本のアヴァンギャルドに魅了され、取材を続けて作り上げた映画『日本前衛派の開拓者』が11月7日(土)よりシアター・イメージフォーラム他にて全国順次公開。これに先駆けて予告編が公開されました。

 1960年代に活躍を始めた日本前衛派の芸術家たち。彼らは、アウトサイダーであり、既成の価値観に従わない人たち。誰かに許可をもらうのを待つことを拒み、ジャンルの境界を越え、ルールを破り、自分たち自身の世界を創りだす、とてつもないエネルギーと創造の自由を持っていました。

 本作は、アメリー・ラヴァレック監督が6年の歳月をかけ、横尾忠則、田名網敬一、細江英公、森山大道、荒木経惟、川田喜久治、石内都ら当事者へのインタビュー、寺山修司や土方巽らの膨大なフッテージ動画・画像を駆使することで、その本質をあぶりだしたドキュメンタリー。「第二次世界大戦」「写真」「三島由紀夫」「PROVOKE」「森山大道」「荒木経惟」「緊縛」「暗黒舞踏」「パフォーマンスアート」「寺山修司」「アングラ」「横尾忠則」「田名網敬一」といた13の章を設けることで、それぞれのジャンル、人、団体の独自性と共通点がより鮮明に浮かび上がる構成となっています。

 今回公開された予告編は、アメリカのキュレーター / 美術史家で、戦後日本美術およびアジア現代美術研究の第一人者アレキサンドラ・マンローが、日本前衛派のアーティストが、どのような状況下で作品を生み出してきたのかを語るシーンから幕開け。映像の中では、寺山修司が「1960年代は社会が激動期にあって、大学闘争が始まりかけのちょうどそういう時期だった」と語り、森山大道が「みんな自分のジャンルへのアンチ、世界へのアンチ、政治的なものへのアンチ」と創作への向き合い方を語っています。

 また田名綱敬一は「肉体の時代だった。あらゆるものが肉体を優先して表現されていった時代」、川田喜久治は「今までと違うヴィジョンの構成によって新しい展開」、荒木経惟は「レンズが自分の鏡になっている」、細江英公は「photograghyを写真と訳す場合は真実を写すということ」、寺山修司は「現実で見られないようなものを見た方がいいでしょう、生まれる前の世界とか、死んでからの世界とか」、森下隆は暗黒舞踏に関して「心の中に持っている闇と同時に、それを解放するような光を求める気持ちが絶えずあった」、横尾忠則は「戦争が我々に与えた破壊的行為があるから、創造に対する欲求が余計強いのではないか」など、それぞれが生々しい証言をする場面が展開。同時に素晴らしい作品の数々が映像に写され、その自由さにも驚かされる、独特のエネルギーを放つ予告編となっています。


©Circle Time Studio, 2025

■映画『日本前衛派の開拓者』
2026年11月7日(土)よりシアター・イメージフォーラム他にて全国順次公開予定
onlyhearts.co.jp
配給: オンリー・ハーツ
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