2021年の第18回ショパン国際ピアノコンクールで第2位を受賞したピアニストの
アレクサンダー・ガジェヴ(Alexander Gadjiev)が、ソロ・リサイタルと室内楽からなる「カレイドスコープ」と題した2公演を東京・初台 東京オペラシティ コンサートホールで開催します。9月29日(火)の第一夜は室内楽、10月13日(火)の第二夜はソロ・リサイタル。どちらの公演もチケットは発売中です。
9月29日(火)の室内楽公演には、打楽器奏者の安江佐知子、目等貴士と、いずれもドイツ在住で気心の知れた友人でもある
三浦謙司(p)、
金川真弓(vn)、
上野通明(vc)を迎えます。公演の前半のプログラムは、デュオでツアーを行なうほど親しい三浦と4手連弾で
ラヴェルの「マ・メール・ロワ」、打楽器奏者の2人を加えた4人による
バルトーク:2台のピアノと打楽器のためのソナタ。ガジェヴは三浦について「音楽の本質を驚くほど直感的に捉える力を持っていると感じます。まるで音楽の本質へと至る特別な道筋を知っているかのようです」と語っています。公演の後半は、金川、上野とのトリオによる
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番「大公」。ガジェヴは「金川さんは、とてもエレガントな音楽家です。決して何かを無理に押しつけることなく、音楽が考え得る限りもっとも自然なかたちで流れていきます。上野さんは、非常に繊細な音楽家であると同時に、意欲的なレパートリーにも挑戦する人。私が主宰する音楽祭での、バッハと日本の現代作品の演奏は、素晴らしい思い出として心に残っています」とコメントしています。
10月13日(火)のソロ・リサイタルでガジェヴは5台のピアノを弾きます。ホール開館時に
アンドラーシュ・シフが選定したというベーゼンドルファーのモデル290「インペリアル」でベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」、
ショパンが生きていた1843年製のプレイエルでショパンを3曲、1981年にイタリアで創業したファツィオリで即興演奏と
武満徹:雨の樹素描Ⅱ~オリヴィエ・メシアンの追憶に~、浜松国際ピアノコンクールで優勝した際に弾いたカワイのShigeru Kawaiモデルで
ドビュッシー:喜びの島と
リスト:『巡礼の年 第1年:スイス』から「ジュネーヴの鐘」「嵐」、そして、ホール所蔵のスタインウェイD274型でパロマー:3つの夜曲と
シューマン:ピアノ・ソナタ第1番を披露。この公演についてガジェヴは「これは私にとって、まさに長年の夢が叶うような経験です。それぞれの作品は、その楽器ならではの音色、さらにはアクション(鍵盤機構)の特性に合わせて、細心の注意を払って選び、組みてています。お客様にも、一つの演奏会の中でまったく異なる音の世界を体験していただければと願っています」と語っています。
Photo by Vitoria Nazarova