BABYMONSTERのジャパン・ツアー〈2026-27 BABYMONSTER WORLD TOUR [춤(CHOOM)] IN JAPAN〉最終公演が9月23日、大阪・京セラドーム大阪にて開催されました。
7月8日の兵庫・GLION ARENA KOBEからスタートしたこのツアーは、全国6都市で11公演を実施。ジャパンツアーの千秋楽となる大阪公演は、BABYMONSTERにとって初のドーム会場でのライヴで、2日間で計9万人を動員、ジャパン・ツアー総動員数は約20万人を記録しました。
[ライヴ・レポート] 4万5000人のMONSTIEZ(ファンの総称)が埋め尽くす会場が暗転すると、オープニング映像に続いて、荘厳なオープニングトラックとともに会場中に無数のレーザーが飛び交う。そして、ステージに6人のシルエットと「BABYMONSTER」の文字が浮かび上がり、重々しいバンドサウンドに乗せて「WE GO UP」にてライブはスタート。10名のダンサーが華を添える中、黒基調のセクシーな衣装の6人は激しい歌やラップを飛び交わせながら、オープニングから見応えのあるステージを展開する。
続く「CHOOM」では会場が赤く染まるだけでなく、ステージ前方から炎や火花も吹き上がり、客席の熱気は一気に上昇。「BATTER UP」ではMONSTIEZの手にしたペンライトが無線同期により激しく点滅したりカラフルに光ったりすることで、会場の一体感も次第に高まっていく。さらに、「DRIP」ではリズミカルなラップにMONSTIEZのシンガロングも重なるなど、その場にいる全員でひとつのライブを作り上げていく。この曲の終盤では、AHYEONのロング&ハイトーンに合わせてペンライトが波打つように光る演出もあり、ライブはこの日最初のクライマックスを迎えた。
この日最初のMCでは、同公演がWOWOWで生中継されていることに触れ、RUKAが画面の向こうのMONSTIEZに向けてメッセージを送る。すると、PHARITAは「皆さん盛り上がる準備できてますか?」、AHYEONは「今日も一緒に最高の思い出を作りましょうね」、CHIQUITAが「大阪のみんなに会いたくて、ドキドキしてました」、RORAが「初めてのドームだから、たくさん盛り上げてくれること、期待してます」と日本語で挨拶。RUKAは「私たちにとって初のドーム公演。日本ツアーの最終日にふさわしい、とても意味のあるものです」、ASAは「私の夢だった京セラドームに、MONSTIEZと一緒に来ることができました。今日は一生忘れられない1日にしましょう」とそれぞれの思いを口にした。
CHIQUITAの艶やかなボーカルとともに、ライブは「MOON」にて再開。赤い月の映像を背に、6人は官能的なダンスを交えながらオーディエンスの視線を釘付けにする。「CLIK CLAK」からはメンバーがアリーナ中央のセンターステージへと移動し、キラキラした紙吹雪が舞う中でセクシーなパフォーマンスを見せる「SHEESH」、ダークなサウンドに合わせて無数のレーザーが飛び交う「PSYCHO」と、パワフルな楽曲が連発される。
オープニングに続く映像演出で間を繋ぐと、続いてスクリーンには2018年のRORAのオーディション映像が流れ始める。まだ何者でもなかった彼女が歌詞を間違えて涙する場面に会場が和むと、セクシーなドレスに着替えたRORAがステージに登場。8年前のオーディションで披露した「HAVANA」を、ダンサーを交えて堂々と歌い切る。その成長した姿に声援が送られ、会場は再び高い熱気に包まれていく。続いて着物をモチーフにした衣装を羽織ったASAが姿を現すと、「TEMPLE」に乗せて艶やかなダンスと激しいラップを披露。曲後半、髪からかんざしを外し着物風衣装を脱ぐと、桜が舞う映像を背に豪快なソロダンスで観る者を圧倒する。また、ピンクの衣装をまとったPHARITAは可愛らしさとセクシーさを併せ持つ表現で、パーティ感満載の「SUPER BASS」を提示。パンツスタイルの赤い衣装を着たCHIQUITAは、存在感の強いパフォーマンスを交えながら「WORTH IT」を歌唱し、サングラス&レザージャケット姿のRUKAはキラキラしたサウンドの「RATATA」に乗せて、ダンサーたちとの息の合ったパフォーマンスで観客を魅了する。ソロコーナーを締めくくるAHYEONは真紅のドレスを身にまとい、圧倒的なボーカルワークとともに「PROBLEM」にて場の空気を掌握し、会場の盛り上がりは再び最高潮に到達した。
6者6様のソロコーナーでそれぞれ異なる個性を打ち出したあとは、ピンクの衣装に着替えたメンバーが「Stuck In The Middle」「Love, Maybe」「DREAM」といったスローナンバーのメドレーを披露。音数の少ないバンドアンサンブルに乗せて、シルキーな歌声を会場中に響かせる。また、「LOCKED IN」ではオレンジ色に染まる雲の映像を背に、リラックスモードの歌を届けながらMONSTIEZとコミュニケーションを図る一幕もあった。
その後のMCでは、ソロステージメンバー1人ひとりが制作段階から意見を出して作り上げたことを、ASAが伝える。そして、AHYEONのアカペラから「Really Like You」に突入すると、6人の美しい歌声が会場中を優しく包み込み、続く「BILLIONAIRE」では穏やかな中にも熱の高さが伝わるなど、MONSTIEZの高揚感も再び上昇していく。
前日からRORAがやりたかったという“ウェーブ”が無事に成功すると、「FOREVER」にてギアチェンジ。以降も「WILD」「I LIKE IT」とポップな楽曲が立て続けに披露されると、オーディエンスの声援もより一層大きくなる。さらに「HOT SAUCE」が繰り出されると、盛大なシンガロングとともにライブもいよいよ佳境へ。最新ナンバー「SUGAR HONEY ICE TEA」ではAHYEONやCHIQUITAに続いて、コール&レスポンスのような形でMONSTIEZの合いの手が加わり、盛り上がりが絶頂を迎えたところでライブ本編はフィナーレを迎えた。
アンコールを求める声が会場中に響く中、スクリーンにはライブや撮影の裏側をとらえたドキュメント映像が流れ、「Love in my heart MONSTIEZ」のメッセージとともに「SUPA DUPA LUV」にてアンコールがスタート。コンテナを模したトロッコに乗った、それぞれ異なるラフな衣装を着た6人がステージ両サイドから登場し、客席に向けてサインボールを投げ入れるなどして、MONSTIEZと親交を深めていく。このパートでは京セラドーム公演のためにセットリストに追加された「Ghost」や、MONSTIEZの大合唱でさらなる温かみが伝わる「Love In My Heart」で、会場は幸福感で包まれていった。
3曲歌い終えると、メンバーが1人ずつ挨拶をしていく。CHIQUITAが「MONSTIEZのみんな、今日は楽しかった? 今日ここに立つことができて、ほんまに幸せでした。ありがとう! 大好きやで!」と笑顔で伝えると、RORAも「今日で日本ツアーが終わりです。京セラドームでたくさんのMONSTIEZと一緒に過ごすことができて、めちゃくちゃ幸せでした。今回のツアーがずっとMONSTIEZの心に残ってくれたら、私たちはめちゃ嬉しいです」と続ける。
また、RUKAは「昨日はトロッコでボロボロ泣いてしまったので、今日は我慢したんですけど、こうやってMONSTIEZがたくさん応援をしてくれて、最高の時間と最高の景色をみんなと一緒に見れたことがすごく嬉しくて。これからももっともっとたくさん、MONSTIERZの皆さんと一緒に素敵な景色を見れるように頑張っていくので、応援よろしくお願いします」、ASAは「デビューして間もないにも関わらず、京セラドームという大きなステージに立てることができて、本当に嬉しいです。そして、こんなにもたくさんのMONSTIEZの前で、こうやって愛を直接感じることができて、本当に幸せです。こんなに綺麗な景色を見せてくれたMONSTIEZ、今日ここまで来てくれて本当にありがとうございます」と口にする。
そして、AHYEONが「ペンライトが星のように煌めいて、美しい夢の中にいるみたいです。もっと見ていたいくらい本当に綺麗です」と告げ、「MONSTIEZは私にとっていつも優しい存在です。私が好きで始めた歌とダンスが、誰かにとって愛という形で届けることができて嬉しいです」と続けると瞳から涙が溢れ出す。そんな彼女をほかのメンバーが優しく抱擁すると、気を取り直して「コンサートに来てくれたお父さん、お母さん。私を健康で可愛い娘に育ててくれてありがとうございます。そして、生中継で観ているおばあちゃん、いつも元気でいてね!」と家族へ感謝の言葉を送った。
最後のPHARITAは「泣きそうなので」と、サングラスを付けたまま「メンバー全員の夢がひとつ叶えられました。みんなからの愛もたくさんもらえました。ありがとう。大好きやで!」とメッセージを伝え、ASAが「練習生の頃からこういう大きなステージで立つことが本当に夢で……」と話し始めるも、彼女も感動の涙を流すことに。そんな優しい空気が漂う中で記念撮影をしようとすると、スクリーンに「6都市11公演お疲れ様でした!」のメッセージが表示され、ステージにケーキが運ばれるサプライズも。メンバーの多くが感涙する中、改めてASAが「皆さんにたくさん会えるように準備しているので、また近いうちに会えるかもしれません。もう少しだけ待っていてくれたら嬉しいです」と挨拶し、会場中に拍手が響き渡った。
その後、アンコールは「BATTER UP (Remix)」にて再開。ステージ上の6人は全力で歌い踊りながら、このかけがえのない瞬間を心の底から満喫し、「SHEESH (Remix)」「SUGAR HONEY ICE TEA (Remix)」といった人気ナンバーのリミックスバージョンで、アンコールを締め括った。
ライブはこれで終了するかと思いきや、BABYMONSTERを求めるMONSTIEZの声はますます大きくなっていく。すると、「MONSTIEZ、まだ遊び足りないよね? もっともっと声出せるよね?」の呼びかけとともにメンバーが再登場。京セラドーム公演だけの特別演出として、「WE GO UP」「FOREVER」「HOT SAUCE」の3曲がダブルアンコールとしてプレゼントされると、会場は沸点を軽々と超える盛り上がりを見せ、約3時間におよぶジャパンツアー最終公演およびBABYMONSTER初のドーム公演は大成功のうちに幕を下ろした。文 / 西廣智一