オアシス(Oasis)のデビュー・アルバム『オアシス』(原題:DEFINITELY MAYBE / 1994年)の
20周年記念盤が日本先行で発売。この記念すべき日を祝して、
岸田 繁(
くるり)、
栗原 類(モデル / 俳優)、
後藤正文(
ASIAN KUNG-FU GENERATION)、サッシャ(ラジオDJ / タレント)、妹沢奈美(音楽ジャーナリスト)、マーク・コイル(『オアシス』プロデューサー)、山崎洋一郎 (『ロッキング・オン』編集長)ら計7名が特設サイト(
oasis-chasingthesun.jp)にコメントを寄せています。
なお2014年は、オアシスのデビュー20周年を記念し、1993年から1997年までを振り返る「チェイシング・ザ・サン」プロジェクトが実施。今回発売された1stアルバム『オアシス』に続き、年内に2ndアルバム『モーニング・グローリー』、3rdアルバム『ビィ・ヒア・ナウ』も発売が予定されています。
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「オアシスを愛する人々からのコメント」oasis-chasingthesun.jp[岸田 繁(くるり)]1st「Defenitily Maybe」を初めて聴いた17歳頃、スウェードやストーン・ローゼズのようなバンドだなぁと思ったと同時に、それらのバンドよりも、ギターのコード感(コード進行と言うよりは)に、例えようのない特徴があるなぁと思った。それが第一印象。聴けば聴くほど好きになるアルバムだった。
当然、2nd「(What's The Story)Morning Glory?」を聴く。その頃には私もバンドでソングライティングをやっていたはずだ。前作の「Live Forever」なんかで聴こえてきた不思議なコード感と共に、シンフォニックとも言える轟音のギターの中を泳ぐメロディー。とてもとてもダイナミック。
私のOASIS贔屓は、ここから始まったのかも知れない。勿論、最高の作品だったラスト・アルバム「Dig Out Your Soul」まで全て網羅したんだけれども。
誰も語っていないOASIS論。「轟音ギター」とか「大仰なサウンド」とか揶揄されることもある彼らだけれども、最初の最初から、彼らの音楽はベートーベンやマーラーの様な、シンフォニーのようだった。「ギターは小さなオーケストラ」とはジミー・ペイジの言葉だけれども、ノエル・ギャラガーはローコードの開放弦と深いリヴァーブを使って、ペイジよりシンプルかつ所謂スコティッシュ・トラッド的な(バート・ヤンシュやエリック・ドルフィーの影も見える)フォーク・ロック・スタイルのギターで、ニール・ヤングとは全く異なるオリジナリティを確立した。
音楽的、器楽的にはシンプルだけれども、印象的にはベートーベンのような「歌えるシンフォニー」、つまり「本当の民衆の音楽」を初めて作り上げた、偉大なロックバンドだと思う。だから、ずっと聴き続けている。自分の中では、ベートーベンなんかと同じように、血肉となっている。