なぜ彼らの音楽は、時代を越えて鳴り続けるのか!?
英国が誇るロック・バンド、
ザ・フー(The Who)の栄光と軌跡を総括するドキュメンタリー映画『ザ・フー / アメイジング・ジャーニー』が5月29日(金)より東京・丸の内ピカデリー他、全国で順次公開されます。
1965年のデビュー前から40年以上にわたる活動の奇跡を克明に記録したザ・フーの『アメイジング・ジャーニー』。モッズ・ムーヴメントを象徴するバンドとして一躍スターダムを駆け上がり、“ロック・オペラ”という新しいジャンルを切り開いた傑作2枚組コンセプト・アルバム『
トミー』を発表しスーパーグループとしての評価を獲得する一方、バンド内の確執や創作のプレッシャー、ドラッグ渦といったさまざまな問題に飲み込まれていきます。
そして不世出の天才ドラマー、
キース・ムーンの死によってバンドは解散の危機に直面することになります。これはバンドの単なるサクセス・ストーリーに留まらず、彼らが体験した紆余曲折を包み隠すことなく洗い出した〈驚くべき旅〉の物語です。
スティング、エディ・べダー(
パール・ジャム)、
ノエル・ギャラガー(
オアシス)、
エッジ(
U2)ら現在のポップ・ミュージック界のトップ・スターたちがカメラの前に登場し、伝説のバンド“ザ・フー”を熱く語ります。様々な角度からバンドを検証した本作品。デビュー直前の最古のライヴ映像や名盤『
ライヴ・アット・リーズ』の未発表ライヴ映像など、コアなファンも驚く貴重な初出し映像が満載。
[コメント]どうしてザ・フーの話になると、誰もが少年時代に戻ったように活き活きと話すのだろう。ここに出てくるスティング、エッジ(U2)、ノエル・ギャラガー、エディ・ヴェダー(パール・ジャム)、みんなそうだし、彼らの気持ちが手に取るように自分もわかる。
「マイ・ジェネレイション」や「キッズ・ア・オールライト」に心を揺さぶられ、思わずコブシを握るあの時代に簡単にタイムスリップしてしまうからで、ファンの誰もがそんな思いを共有しているはず。
これは複雑に曲がりくねったザ・フー物語を最初期のレアな映像に始まり、いまや伝説となった名ライヴ・シーンを本人たちと、愛憎入り混じるドラマを作ってきたマネージャーら関係者のインタビューで構成されたもので、改めてこのバンドの唯一無二の凄さを伝えてくれる。
破天荒だったキース・ムーン、変態性も備えた名手ジョン・エントウィッスルの二人はいなくなってしまったがピート・タウンゼント、ロジャー・ダルトリーの二人は、今も城を守り続け、人々が訪れるのを待っている。その伝説の扉を開けるフィルムがこれだ!!――音楽ライター 大鷹俊一ザ・フーの波乱万丈の歴史を2時間に凝縮した傑作ドキュメンタリーが、18年振りに劇場公開される。アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞の受賞監督、マーレイ・ラーナーによる本作は、メンバーが育った時代背景から2007年までのザ・フーのキャリアを、家族や数多くの関係者、もちろんメンバー当人の生々しい証言と貴重なライヴ映像を交えてテンポ良く展開する。
モッズ・バンドでのデビューからロック・オペラ、逸早くシンセ・ループを取り入れた斬新な音作りといったバンドの進化、また同世代の有名バンドがダイナソー(時代遅れの恐竜)とパンクの時代に揶揄される中、セックス・ピストルズ、ダムド、ジャム等が挙ってザ・フーの曲をカヴァーし、元祖パンク・バンドとリスペクトしたのは、型破りな4人の個性がぶつかり、せめぎ合う事で生まれた演奏の破格のダイナミズムに心揺さぶられたからだろう。
スティングやノエル・ギャラガー、ジ・エッジ等によるミュージシャンならではの熱い思いも心に響く、もう二度と取り戻せないロック黄金時代のエモーションを鮮烈に記録した本作。ザ・フーの激しく眩しい軌跡はまさに「驚異の旅」(アメイジング・ジャーニー)であり、全ロック・ファン必見の映画だ。――ザ・フー・ファンクラブ初代会長 保科好宏©2007 SPITFIRE PICTURES LLC ALL RIGHTS RESERVED