ミニ・レビュー
新たなスターの台頭著しいカウンターテナー界。なかでも先達としてすでに確固たる地歩を築いているレーヌが、自身で創設した古楽器アンサンブルとの爽快なヴィヴァルディ。彼の声には妙なジェンダー・パニック的色彩が薄いので万人が抵抗なく聴けるのでは。
ガイドコメント
ロック・シンガーを経てカウンター・テナーへ転じたという経歴が目につくジェラール・レーヌだが、実はソルボンヌで音楽学を修めた学究派。鬼才ビオンディと生気に満ちた演奏を聴かせてくれる。
収録曲
01サルヴェ・レジナRV616
02ミゼレレのためのイントロドゥチオーネ (導入歌)「牧場にも庭にも」RV641
03ヴァイオリン協奏曲ハ長調RV581 (乙女マリアの被昇天の祝日ための)
04グロリアのためのイントロドゥチオーネ (導入歌)「なぜ矢を、槍を、たいまつを」
05サルヴェ・レジナRV618
演奏
ジェラール・レーヌ(C-T)ファビオ・ビオンディ(VN)イル・セミナリオ・ムジカーレ