ミニ・レビュー
生涯にわたって書き続けられた教会カンタータはバッハ音楽のいわばコア。実用の形式の中にさまざまな創意が仕掛けられていて、著名作でなくとも聴きどころに事欠かない。ライプツィヒの教会に終生の職を得た頃の創意充溢の4作はまさに聴くほどにじわりの逸品。情の湿度を濃やかに抑えた演奏が美しい。
収録曲
J.S.バッハ:
01教会カンタータ第25番「まともなところなどありません、このわたしの肉体には」BWV25
02教会カンタータ第138番「なぜ思い悩むのか、わが心」BWV138
03教会カンタータ第105番「あなたの僕 (しもべ)を裁きにかけないでください」BWV105
04教会カンタータ第46番「だが見よ、わたしの悲嘆にまさる悲嘆などあるだろうか」BWV46
演奏
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮 コレギウム・ヴォカーレ・ヘント ハナ・ブラジコヴァー(S) ダミアン・ギヨン(C-T) トーマス・ホッブズ(T) ペーター・コーイ(BS)