ミニ・レビュー
弦を弓で弾く楽器がヴァイオリンという形に結実したのは16世紀のイタリアだと言われる。その時代にはどんな音楽が演奏されていたのか。それを復元したのが、このCD。歌やリコーダーと合奏するヴァイオリンの音色には揺らぎの波長がたっぷり。400年の時を越えて生々しく甦るガット弦の響き。
収録曲
01リチェルカーレ「ラ・スタンジェッタ」 (オブレヒト)
02天使ガブリエルが遣わされ (ジョスカン・デプレ)
03誰のそばを通るのか、恋の神よ/ト調のカルメン (ヨハンネス・ジスラン)
04アヴェ・マリア (ごきげんよう、マリア) (ヨハンネス・レジス)
05ごきげんよう、慈愛の皇后 (エングランドゥス2世)
06おお、聖なる饗宴は (ラウダ) (トロンボチーノ)
07「ラ・スパーニャ」による第27多声楽曲〜平安を、主よ (C.フェスタ)
08美しく薫り高き薔薇を捧げましょう (ブリュメル)
09ラ・カネーラ/動きをつけて/パドヴァの貴婦人 (作曲者不詳/ベンドゥージ編)
10その思いがわたしを苛むなら (S.フェスタ)
11聖ヨハネの讃歌/「ラ・スパーニャ」による第79多声楽曲/「ラ・スパーニャ」による第113多声楽曲 (C.フェスタ)
12わたしを苦しめる恋 (S.フェスタ)
13ろくでもない老女/細身の剣 (ベンドゥージ)
14第7リチェルカーレ (ヴィラールト)
15すばらしい奇跡 (ヴィラールト)
16ラ・ローズ (薔薇の調べ) (ヴィラールト/バッサーノ編)
17めでたし-栄光にあふれた、聖なるしるし (フィリッポ・ダ・ルラーノ)
演奏
バティスト・ロマン(VN,指揮) ル・ミロワール・ド・ミュジーク