

アウトキャストのアンドレ3000ことアンドレ・ベンジャミンが、米国ジョージア州アトランタに生まれる。シングル・マザーの家庭で育った彼は、非常に貧乏な環境に身を置かざるを得なかったようだ。転機は高校時代。そこで出会ったビッグ・ボーイことアントワン・パットンとアウトキャストを結成、後にヒップホップ・シーンで大成功を収めることになる。ちなみに、彼はドレ、ドゥーキー、ジョニー・ヴァルチャーなど、いくつもの名前を使い分けている。

ローリング・ストーンズの大ヒット曲「サティスファクション」が発売。当初ブルースやR&Bのカヴァーが多かったストーンズだが、フロリダのモーテルに滞在中のキース・リチャーズが、とあるリフを夢の中で弾いて何かを開眼。そのリフをミック・ジャガーに伝えたところ、♪アイ・キャント・ゲット・ノー・サティスファクション!という詞が当て込まれ、彼らにとって初の全米No.1ソングが生まれることとなった。
新宿系・自作自演屋こと椎名林檎が、「幸福論」でデビュー。ミュージッククエストで優秀賞を獲得し、プロの道が開けたが、3カ月間英国で生活し、悩んだあげく帰国、デビューに至った。発売時の売り上げは3万枚程度だったが、'99年の再発売時には23万枚のリバイバルヒットとなった。
SOPHIAのドラマー、赤松芳朋が兵庫県にて生まれる。SOPHIAに参加するきっかけは、突然松岡充(vo)から「お前、誰?」と電話が掛かってきたこと。というのも、松岡がドラマーを捜している時、手帳のカ行に「赤松芳朋(ドラム)」と書かれており、全然知らない名前だったので松岡がとりあえず電話したらしい。実はあるライヴの打ち上げで出会っており、実家が近かったので「今度遊ぼう」と赤松が書いたとか(ア行が満杯で、カ行に書いたらしい)。その後、SOPHIAは「ミサイル」など多くのヒット曲を出し、人気バンドの仲間入りを果たした。


ウイングス、アルバム『ヴィーナス・アンド・マース』米国発売(英国では30日、日本では6月20日発売)。全英、全米ともに1位を記録し、日本でも最高9位を記録した。このアルバムからバンド名からポールの名前が外され、ウイングス単独名義でのクレジットになっている。ジャケットはピンク・フロイドのアルバム・ジャケットでお馴染みのヒプノシスが担当。ビルボード誌の年間チャートには75年度が57位、76年度が45位と、2年連続でランク・インしている。