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マツコ・デラックス×井筒和幸、『黄金を抱いて翔べ』大ヒット御礼舞台挨拶！

井筒和幸 2012/11/08 15:22掲載

　高村薫のデビュー作にして日本推理サスペンス大賞受賞の犯罪小説の最高峰『黄金を抱いて翔べ』（新潮文庫刊）が豪華キャスト・スタッフの手により完全映画化を果たし、全国で大ヒット上映中！ 11月7日（水）には大ヒット御礼の気持ちも込め、東京・新宿ピカデリーにて、井筒和幸監督と、本作へ特別出演を果たしたマツコ・デラックスによる舞台挨拶が行なわれました。

　上映終了後、映画の余韻に浸りつつも2人を待ちわびる会場。MCのコトブキツカサが呼び込むと、まずは井筒監督が登場。温かい拍手で迎えられるも、客席に向かって開口一番「このあとすぐにfacebookやらtwitterやらなんでもいいから、感想を書いてや！」とお願い。MCが「矢口真里さんもブログで絶賛してましたね」と伝えると、うんうんと頷き「さっきまで（新宿）ゴールデン街をまわってチラシ配りしていたのよ」とすでにほろ酔い気分の様子。20数年前に原作と出会った監督は「当時40歳になる前で映画化する力量もなく、その頃まだ生きていらした先輩方……深作欣二さんとか、取りに来るんじゃないかと思ってね、どうしたら阻止できるかと20数年ハラハラドキドキ、この映画のような人生を送ってきたね」と感慨深げに語る。

　続いて、マツコ・デラックスが会場を見回し「私が出ていたかどうかもわかってなさそうじゃない！」と叫びながら登場（マツコは本編後半、妻夫木聡が演じる金塊強奪メンバーが銀行に押し入ったと同時に起こした変電所の爆発、それを遠くに見ていた銀行員たちが、爆発の詳しい様子を知りたくてニュースを見ようとつけたテレビに、ほんの数秒映っている）。「1回目に見たときは自分でもどこに出ていたかわからなくて……チャンミンがキレイな格好で出てきたときに“これが私かしら？”って思ったわよ」と言うなり、「違う！」と客席が即反応。それにはマツコも「挙手をしてから発言してちょうだい！」と応戦！ ……実は、その数秒のシーンのために10パターン以上も撮影したらしく、その中のひとつに「郷ひろみじゃないわよ！」というセリフもあったとか。

　MCのコトブキも含め、文化放送でいっしょにパーソナリティをつとめている間柄ということもあり、その後は普段通りとも言える放送コードギリギリトークがさく裂。今回、マツコに出演依頼した理由を、監督は「俺の恋人だから。大事にしないと！」と爆弾発言。「恋人はおこがましいけれどね。もっと使ってくれるかと思ってたわよ！市川崑監督でいうところの白石加代子さんみたいな、ポイントになっているのかもって」と言うマツコに対して、「あのぐらいの長さにしないと、世の中に失礼……」と監督らしからず言葉を濁す……。それでも「緊張が続くシーンの中で“パッとテレビ画面に映っているのが似合うのは誰や？”と思ったら、他にいなかった」と断言。

　映画の中で、マツコの好みのタイプは誰か？という話になると、イケメン揃いのメインキャストが写ったポスターを見ながら「西田（敏行）さん以外なら誰でもいいんだけど（笑）、いちばんのタイプはこの中にいない」とコメント。その意外さに客席からは「えー!!」と声がかかったところで、監督が「青木（崇高）くんやろ」と見事言い当てる！「物怖じせずに、乱暴なことを言ってくるのがいいのよ。桐谷（健太）もいいんだけど、セクハラまがいのことを言っても優しい人はそこで終わっちゃうの」と持論を展開したマツコは「青木くん、どうにかならない？」と甘い声でねだり、「今度紹介するよ」とちゃっかり監督の約束をとりつけていました。

　「長年このようなイベントのMCをやっておりますが、こんなにもスタッフから巻きが入るのは今回が初めてです」とMCに言わせるほどトークはヒートアップ、フォトセッションでも「もっとくっついて！」「笑顔で目線をください！」などのマスコミからのリクエストを「おっさん2人なのよ！いやよ！」とことごとく断り、会場は爆笑の渦へ！

　最後に、女性が多い客席に向かって「文化や芸術にきちんとお金を使うのは女性ばかりで、男は仕事に追われて酒飲んでって……どうもダメだね」と監督が寂しげに言えば、「監督は男にも観てほしいんだって。男が見ても格好いいわよ」とマツコがフォロー。「みんな、野郎どもにも伝えて」「10人に良かったって言うのよ！」と2人のコメントがようやく映画のPRらしくなり、永遠に終わらないかと思えたトークイベントは大盛況のうちに締めくくられました！

※大ヒット上映中！
■『黄金を抱いて翔べ』

原作：『黄金を抱いて翔べ』　髙村薫著（新潮文庫刊）
監督：井筒和幸
脚本：吉田康弘、井筒和幸
出演：妻夫木聡、浅野忠信、桐谷健太、溝端淳平、チャンミン（東方神起）、西田敏行
配給：松竹
（C）2012「黄金を抱いて翔べ」製作委員会

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