5月30日(土)より全国公開される 映画『グッド・ストライプス』。期待の高まる中、5月26日(火)には東京・代官山「蔦屋書店」にて主演をつとめた
菊池亜希子、
中島 歩、そして
岨手由貴子監督によるトーク・イベントが行なわれました。
本作はマンネリなカップルが妊娠をきっかけに結婚するまでの6ヵ月を描いた作品。自身も結婚・出産を経験したばかりの岨手監督は、「この時代に残された最後のロマンティシズムというのは、相手のルーツを知っていくことなんじゃないかと思うんです。簡単にはアクセスできない情報を、少しずつ知って理解していくという過程が魅力的」と、結婚をきっかけに近づいていく、主人公2人の理想的な関係性を語る。
自由奔放で、大人になりきれない“文化系女子”を演じた菊池は、「あえて否定はしないのですが、“文化系女子代表”と言われることに、あまり自覚がないんですよね……」と、違和感を告白。「知らない人に向けて簡単に説明するためのフレーズなだけですよ」と中島のフォローも入りつつ、「みんなそれぞれ譲れない好きなものがあるはずなのに。好みがハッキリしすぎているからかな。音楽や映画、漫画やファッションという文化なら分かるんだけど、文化系の“系”ってなんだろう」(菊池)との疑問も。
そこから話題は“これがなくては生きていけない”ものについてへと広がり、「喫茶店とか飼っている犬とかたくさんありますが、やっぱり洋服かなと思います。季節ごとにワクワクできて、日常のテンションをあげるために洋服の力を借りています」(菊池)、「芝居をはじめてから、映画も演劇も見るようになって。そこから吸収して、俳優としてのモチベーションをあげています」(中島)とコメント。岨手監督からは、「最近一番影響を受けたのが、黒沢 清さんの作品。友人と下北沢で飲みながら、熱く語っていてお店を出たらカンヌへ行く前の黒沢さん本人がいました」というミラクルなエピソードも飛び出しました。
最後には、「結婚というのは、全部を相手に合わせるのではなく、足並みをそろえてチームとして同じ方向を向くことなんだと思えたら、結婚も悪くないなと思うようになりました」(菊池)とメッセージ。イベントは盛況のうちに幕を下ろしました。