もっとも、こうしたアルバムは初めてではなく、以前にも「戦争に反対する唯一の手段は。ピチカート・ファイヴのうたとことば」というアルバムを作っていますし、あるいはスタジオ・ライヴを収めたDVD「HAPPY END OF THE BAND」、コンピレイション「pizzicato five I love you」といった作品も同じ視点で作られたものです。繰り返しこうした作品を制作するのは、ピチカート・ファイヴの、とくに後期の楽曲に対する妄執というものがあるのだと思います。聴かれるべきリスナーの許に届けたい、という気持ち、と言いますか。