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BOΦWYのベーシストとして知られ、今年ソロ・デビュー25周年を迎えた
松井常松が5年ぶりのソロ・アルバム『Reverie(レヴェリー)』を12月24日(水)にビクターから発表します。
松井の1stソロ・アルバム『よろこびのうた』(1989年)は
佐久間正英のプロデュースのもと、ゲストに“ノルウェーのコクトー・ツインズ”とも呼ばれた
ベル・カントのアネリー・マリアン・ドレッカーを迎えて制作。英詞曲とインストゥルメンタル曲による“ニューウェーヴ×アンビエント×トラッド”を横断して紡ぎ上げられた充実のポストロック・サウンドは、日本をはじめベルギー、オランダ、ルクセンブルグ、フランスでも発売され多くの熱心な音楽ファンの支持を得ました。
続く2nd『SONG OF JOY』(1991年)では当時、
マドンナ、
デペッシュ・モード、
チャカ・カーンなどのサウンド・ワークを支えたGoh hotodaをコ・プロデュースに迎え、前作を踏襲しつつも、さらなるポップスへの歩みを追求。「Diamond Avenue」「TEARS」など、テクノロジーと情感溢れる旋律が有機的に結合した“松井POP”へと結実。
それ以降も、自作曲を日本語で歌い、時にベース、時にアコースティック・ギターを手に、作品制作とライヴ活動を展開してきた彼。ソロ活動25周年に際し、スタート地点であったインストゥルメンタルを主体としつつ、全篇自身のプログラムによる音像豊かなアンビエントとトラッドを重ねた幻想的なサウンドを『Reverie』にて披露しています。レーベル・サイト(
www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A024941.html)ではアルバムのダイジェスト視聴もスタート。
[松井常松]
「Unclassifiable」
辞書などで調べると分類不能と出てきます。
何の話かというと、iTunes等にCDを読み込ませると様々な情報が表示されますが、僕のファースト・ソロアルバム「YOROKOBI NO UTA」を取り込むと、ジャンルの欄にこう表記されます。
今まで誰も聞いたことのない、無国籍で幻のような音楽、そういうモノを夢見て、また目指していました。
それが僕の、ソロワークの原点でした。
あれから25年、僕は再びそこに立ち返っています。
楽器すら持たずに、デジタルな断片のみを紡いだ音のコラージュ。
自由で危うい、白日夢のような音の集まり。
あの時以上に、奔放に自分を解き放つことができました。
楽しんでもらえると嬉しいです。