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ミキエレット演出のオペラ『コジ・ファン・トゥッテ』、11年ぶりに新国立劇場で上演

飯森範親   2024/03/07 13:09掲載
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ミキエレット演出のオペラ『コジ・ファン・トゥッテ』、11年ぶりに新国立劇場で上演
 モーツァルトが音楽で男女の恋の駆け引きを描いたオペラ『コジ・ファン・トゥッテ』が、5月30日(木)から6月4日(火)まで東京・新国立劇場 オペラパレスで上演されます。人気演出家ミキエレットがステージに深い森を作り、現代のキャンプ場を舞台にした“キャンピング・コジ”の新国立劇場での上演はじつに11年ぶり。前回の上演では、キャンプ場ならではの仕掛けが満載の、リアルな舞台美術も大きな話題を呼びました。チケットは3月16日(土)に発売されます。

 男女間の恋愛感情の機微を時にコミカルに、時にアイロニカルに描いた『コジ・ファン・トゥッテ』は、『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『魔笛』と並ぶ、モーツァルトのオペラ代表作のひとつ。男女3人ずつのキャストが、全体を通じて二重唱から六重唱までさまざまな組み合わせのアンサンブルを披露します。姉フィオルディリージの「岩のように」「お願い、許して恋人よ」、デスピーナの「女も15になれば」、フェルランドが愛を歌う「愛しき人の愛のそよ風は」といった美しいアリア、姉妹の「私はあの栗毛の方がいいわ」、クライマックスでついにフィオルディリージがフェルランドを受け入れる「間もなく私は婚約者の腕に」といった珠玉のアリアも聴きどころです。

 ミラノ・スカラ座をはじめ世界各地の名劇場で観客を沸かせてきたセレーナ・ガンベローニ(フィオルディリージ役)、11年前の上演時にも出演したダニエラ・ピーニ(ドラベッラ役)、プエルトリコから世界第一線へ躍り出たテノールの新スター、ホエル・プリエト(フェルランド役)、昨今の活躍で熱い視線を集める大西宇宙(グリエルモ役)など、モーツァルトを得意とする旬の歌手陣が終結。飯森範親が指揮を務めます。

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写真:新国立劇場「コジ・ファン・トゥッテ」より 撮影:三枝近志
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