2006/02/20掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)のサウンド・プログラマーなどで知られる
松武秀樹が会長を務める“日本シンセサイザー・プログラマー協会”が、2006年4月から本施行される「電気用品安全法(PSE法)」の対象機器の緩和を求め、
同協会の公式HPにて署名活動を先日より開始しました。
この法律は電気の安全管理を目的とし、漏電・火災・感電などの事故防止と粗悪品を排除して、きちんとした電源部品で運用管理するという目的で制定されたもの。具体的には、電気製品に安全確認マーク「PSEマーク」を付けて製造、販売を義務付けるもので、2006年4月以降からは同マークの表示がない製品の販売は通常通りではできなくなります。この法律の対象となる音楽系の電気製品は、シンセサイザーのほか、ギターアンプ、電子楽器、レコーディング機器、アナログ/デジタル・テープレコーダー、ターンテーブル、ジュークボックスなど、電源トランスを内蔵している製品すべてです。
日本シンセサイザー・プログラマー協会は、この法律に関する情報の共有が一般ユーザーまで進んでいないと指摘。また1950年代から1990年代に生産されたヴィンテージ機器の多くは、現在でも現役で使用されており、そのすべてについて中古販売ができるように検査基準を満たすことは到底不可能とも説明。「専門機器を支える中古機器販売、下取り市場も閉鎖せざるを得ない状況になってしまい、これからの日本の音楽と芸術文化の発展に大きな支障をきたすことになる」と、同協会は販売規制の対象となる機器の緩和を求めています。今回の署名活動は、同協会の松武秀樹が発起人となり、
坂本龍一、
高中正義、椎名和夫らが賛同して開始。この趣旨に賛同する方は
特設サイトにて署名ができますので、どうぞ。(写真は松武秀樹/Logic Systemの最新作『Everything Is In The Nature』)