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ミシェル・ゴンドリー×レオス・カラックス×ポン・ジュノが“東京”を読み解く映画『TOKYO!』のDVD化が決定

ミシェル・ゴンドリー   2009/01/26 14:58掲載
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 『エターナル・サンシャイン』『恋愛睡眠のすすめ』のミシェル・ゴンドリー、『ポンヌフの恋人』『ポーラX』のレオス・カラックス、『殺人の追憶』『グエムル 漢江の怪物』のポン・ジュノという、国際的にも期待と注目の集まる3人の監督が、世界でもっともクールな都市・東京を独自の視点で切り取ったオムニバス映画『TOKYO!』。各方面から注目を集めた話題のコラボレーション映画が早くもDVD化決定! バップより3月25日に発売されます。

 『TOKYO!』は、「インテリア・デザイン」(監督:ミシェル・ゴンドリー、出演:藤谷文子加瀬亮妻夫木聡ほか)、「メルド」(監督:レオス・カラックス、出演:ドゥニ・ラヴァンジャン=フランソワ・バルメール石橋蓮司ほか)、「シェイキング・東京」(監督:ポン・ジュノ、出演:香川照之蒼井優竹中直人ほか)の3編からなるオムニバス映画。東京を舞台に、それぞれの物語によって“COOL”な大都市の真実の姿をとらえた“東京三部作”となっています。

 DVD(VPBU-13296 税込5,040円)は本編ディスクと特典ディスクの2枚組。特典ディスクには、七字幸久熊切和嘉七里圭の日本人クリエーター3人が撮った現場メイキングや、監督それぞれのインタビュー、そして、ポン・ジュノ、香川照之、蒼井優、藤谷文子、加瀬亮による座談会映像などを収録。また、監督紹介や解説、プロダクションノートなどが掲載されたブックレットも付属されます。

 世界を舞台に活躍する監督、キャスト、スタッフが、言葉や文化を乗り越えて挑んだ意欲作『TOKYO!』。その斬新性、強烈な個性の輝きをアナタもぜひご体験ください! (写真はオリジナル・サウンドトラック


『TOKYO!』
(VPBU-13296 税込5,040円):3月25日発売。

■インテリア・デザイン
【ストーリー】
大雨の東京――かけ出しの映画監督の恋人、アキラ(加瀬亮)と一緒に、ヒロコ(藤谷文子)は上京してきた。ふたりは、高校時代の同級生で東京で一人暮らしをしているアケミ(伊藤歩)の部屋に、少しの間泊めてもらうことになっていた。久しぶりの再会を喜ぶ3人。可愛らしい物で溢れているアケミの部屋は窮屈だったが、ふたりはつかのまの安らぎを得る。
翌日、アケミとの約束通りアパート探しに出かけるふたり。だが少ない予算での部屋探しは、ベランダに猫の死骸がある部屋など散々なものだった。憂鬱な気持ちのヒロコはまた、昨夜の3人での会話も気になっていた。それはアキラがヒロコに向けた「志が低い」という言葉だった。納得がいかないヒロコはアキラに自分の気持ちをぶつけ始める。「私には夢とか志がないっていうけど、私だって絵や写真も好きだし、本もいっぱい読むもん!」。だがアキラに「それは趣味。自分の作り出すものによって、世の中に自分というものが定義できなきゃダメなの」と言われ更に気落ちしてしまう……。

【STAFF】
監督:ミシェル・ゴンドリー
脚本:ミシェル・ゴンドリー、ガブリエル・ベル

【CAST】
藤谷文子、加瀬亮、伊藤歩、大森南朋、妻夫木聡、でんでん 他

■メルド
【ストーリー】
大都市の喧噪の中、突如マンホールから、一人の謎の人物が地上に現れる。赤毛の髪、長く伸びたあご髭、すり切れた緑色の服に身を包んだその姿は、どの部分をとっても異様な風貌だ。その人物メルド(ドゥ二・ラヴァン)は、心臓に手をあてた独特の歩き方で、銀座の中央通りに侵入し、道行く人々に危害を加え始める。奪った花を食べながら驚異的なスピードで、東京の中心街を闊歩し、またマンホールへと姿を消していく。この謎の人物の出現は、各メディアでも大きなニュースとして報道され、“下水道の怪人”と称されたメルドは、東京中の人々に大きな衝撃を与えることになる。
マンホールの奥底、地下深くにあるメルドの住処は、都会の喧噪とはかけ離れた静けさだ。彼は、“一文字菊”という特殊な花と紙幣を主食として生きている。花に囲まれたメルドの近くには、戦争の名残なのか、巨大な戦車が置かれ、その周りには数多くの武器が散在していた。その中から手榴弾を手に取り、再び地上へと向かうメルド。彼が向かったのは、数多くの人々が行き交う渋谷の歩道橋。意味不明の言葉を叫びながら、メルドは手榴弾を投げ放ち、大きな爆音と共にあたりは一面赤色に染まった。後日、地下壕で大きな花束を抱えて眠るメルドの元に警察の特殊部隊が現れ、彼は即座に拘束される……。

【STAFF】
監督・脚本:レオス・カラックス

【CAST】
ドゥニ・ラヴァン、ジャン=フランソワ・バルメール、石橋蓮司、北見敏之、嶋田久作 他

■シェイキング・東京
【ストーリー】
東京――とある街に、一人の男(香川照之)が暮らしている。彼が家で過ごす日常は、立ったまま食事をし、トイレで居眠りをし、そして山積みの本を読みあさる、というものだ。家の中は、読み終えた本、届けられる日用雑貨が整然と並べられ、一種の芸術の域を感じられる美しさだ。男はこの家を出ないまま10年間、引きこもりの生活を続けていた。
父親から毎月送られてくる金、そして電話さえあれば、彼の生活は成立していた。食事を注文し、受け取る。洗濯物をクリーニングに出し、受け取る。受け取る際は、相手の顔は絶対に見ない。ただひたすら物と金を交換する日々。彼は、そんな生活に何の疑問も感じないまま、11年の時が過ぎようとしていた。男は土曜日には必ずピザを頼んでいた。今日も同じ日常のはずだった……。

【STAFF】

【CAST】
香川照之、蒼井優、竹中直人、荒川良々、山本浩司、松重豊 他

≪特典ディスク:約160分≫
*各作メイキング監督による現場メイキング
〈インテリア・デザイン〉:七字幸久
〈メルド〉:熊切和嘉
〈シェイキング東京〉:七里圭

*未公開クリップ映像
・The Garden of Degradation
(ガブリエル・ベルによる<インテリア・デザイン>劇中映画)
・HYMN TO MERDE
(レオス・カラックス監督による未公開クリップ)
・Deleted Shot+Outtake
(ポン・ジュノ監督による未公開クリップ)

*監督&キャストインタビュー集

*貴重映像集
・カンヌ映画祭ワールドプレミア
・完成記念会見&座談会
・劇場舞台挨拶

(C)「TOKYO!」製作委員会
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