ミニ・レビュー
いまどき世界的にも珍しいくらいの王道ヘヴィ・メタル・アルバム。しかし、絵に描いたようなそのサウンドに乗るのは一種コミカルでパロディ精神すら感じさせる独特の世界。頭も振れるが腹から笑える。もしかしてジャパメタの救世主かもしれない。★
ガイドコメント
TV、ラジオ、ライヴ・ツアーと、幅広く活動し着実にファンを増やしつつある彼らのファースト・アルバム。初回のみジャケット特別仕様なので要チェック。
収録曲
01SEX MACHINEGUN
02JAPAN
ヘヴィなギター・リフで始まるハード・ロック・チューン。彼らのユーモラスな側面が色濃く出たナンバーで、歌詞の英語部分のほとんどが使い古された常套句ばかりという、ともするとL.A.メタルあたりをネタにしたかのようだ。リズム・チェンジ後のギター・ソロなど、聴かせるところではしっかりと聴かせる。
03SCORPION DEATH ROCK
100%ふざけたイントロで始まるマシンガンズらしいナンバー。サソリの毒っぽいビリビリとした歪みベースから一気にスピード・メタルに突入する展開など、ライヴ映えする巧みな構成が魅力。日本語なので全編不真面目な印象を与えるが、80〜90年代ヘヴィ・メタル全盛期の欧米の楽曲もこういったものは意外と多かった。
04Devil Wing
調子の狂った鐘の音やヘリコプターのプロペラ音など、1分40秒強にも及ぶ長いSEを経て始まる王道的様式美のメタル・チューン。古き良きジャーマン・メタルのようなメロディアスなコード進行とキャッチーこの上ない主旋律が魅力。リズム・チェンジ後の初期ヨーロッパを彷彿とさせるギター・ソロなど、聴きどころも満載。
05桜島
06High Speed SAMURAI
タイトルどおり、ツー・バス全開、ゴリゴリのギター・リフが炸裂するスピード・メタル。曲調は至って明るく、アグレッシヴな歌詞とよくマッチしている。Anchangがもともとピストルズを目指していたためか、ヴォーカルが非常にパンキッシュであるのが特徴的。ミサイルから神社の境内まで飛び出す歌詞も実にユニーク。
07ファミレス・ボンバー
08犬の生活
09HANABI-la大回転
10BURN〜愛の炎を燃やせ〜