ミニ・レビュー
芥川也寸志(1925〜1989)の30代前半に書かれた同作品は、宮澤賢治の原作をもとにナレーション入りの15楽章で構成されている。交響曲というには少々無理がある。むしろ描写性にすぐれた劇音楽に近い。それと映画音楽組曲「八つ墓村」と「八甲田山」も併録。芥川音楽の解明には不可欠な一点となろう。
ガイドコメント
本名徹次がオーケストラ・ニッポニカと進めている芥川也寸志管弦楽作品連続演奏会からのライヴ録音。ニッポニカらしい優れた企画であり、映画音楽も含めて、本名が芥川の新たな魅力を掘り起こしている。
収録曲
芥川也寸志:
01子供のための交響曲「双子の星」〜交響管弦楽と児童合唱と語り手による-宮澤賢治作・雙子の星より
02映画音楽組曲「八つ墓村」 (甲田潤編)
03映画音楽組曲「八甲田山」
演奏
本名徹次指揮 オーケストラ・ニッポニカ (1)すみだ少年少女合唱団(CHO) 岡寛恵(語り)