2006/11/29掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
今回より「ジャズ新譜通信」として、今後発売されるジャズおよびフュージョンの新作を数点ずつご紹介いたします! 第1回目となる今回は12月中旬までに発売される5タイトルをご紹介。なお曲目などは各リンク先をご覧ください。
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グラント・グリーンブルーノートを代表するギタリスト、グラント・グリーンの未発表ライヴ作
『ライヴ・アット・クラブ・モザンビーク』(TOCJ-66367 \2,300(税込)・写真)が12月6日に発売。グリーンが住んでいたデトロイトにあるライヴ・ハウスで、1971年に録音されたもの。共演は
ヒューストン・パーソン(ts)、
ロニー・フォスター(og)などで、ソウル・ジャズ、ファンク系一色の白熱のライヴが聴けます。収録曲は
ジャクソン・ファイヴの「ワン・モア・チャンス」、
クラレンス・カーターの「パッチズ」など全8曲。また、ブルーノート時代のベスト盤
『グリーン・ピース-クラシック・オブ・グラント・グリーン-』(TOCJ-66368 \2,000(税込))も同時発売予定。クラブ系のファンに向けた選曲集となっています。
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大島輝之東京のインプロヴィゼーション・ミュージック・シーンで活躍するギタリスト、大島輝之のリーダー作
『イントゥ・ザ・ブラック』(EWBE-0020 \2,300(税込))が、イーストワークスのレーベル、Body Electric Recordsから12月6日に発売されます。
大友良英(g)、塚本真一(p)など多数のゲストを迎え、エレクトロニクス、リズムのズレや歪みなどを取り入れた斬新な音楽を聴かせてくれます。
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イン・ザ・カントリーノルウェーの若手ピアニストの注目株、モッテン・クヴェニル率いるトリオのアルバム2作目
『ルージング・ストーンズ、コレクティング・ボーンズ』(BOM-24110 \2,520(税込))が12月10日に発売されます。米ダウン・ビート誌が絶賛した前作に引き続き、北欧らしい詩情豊かな演奏を披露。2曲に
マーク・リボー(g)がゲスト参加しています。
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ピエール・ファーヴルスイスのドラマー、ピエール・ファーヴルの半生を描いたピオ・コラーディ監督映画の公開にあわせて、劇中でフィーチャーされる、本人率いるアンサンブルのアルバム
『フルーヴ』(UCCE-1082 \2,548(税込))が古巣のECMから12月13日に発売されます。チューバ、セルパン、サックス、バスクラをフロントに据えた7人編成で、ときに全員が対位法的に旋律を重ねるなど実験的なサウンドが聴けます。
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スティーヴ・スワロウベテラン・ベーシスト、スティーヴ・スワロウのECM新作
『ソー・ゼア』(UCCE-7001 \2,548(税込)/12月13日発売)は、長年親交を温めてきたアメリカを代表する詩人、ロバート・クリーリー(vo)の最後の参加作。全曲がスワロウとクリーリーの共作で、そのほか
スティーヴ・キューン(p)、ノルウェーのチカダ弦楽四重奏団を迎えています。現代詩とジャズの興味深い共演作となっています。