“人生の最期の選び方”というテーマを扱いながら、上映会場が笑いに包まれるほどにユーモラスでいて、静かに感動を誘うイスラエル映画『ハッピーエンドの選び方』が11月28日(土)に公開されます。
エルサレムの老人ホームに暮らす発明好きのヨヘスケルは、望まぬ延命治療に苦しむ親友から、発明で安らかに死なせてほしいと頼まれ、妻の反対をよそに、自らスイッチを押して苦しまずに最期を迎える装置を発明する――。愛する妻や夫、仲間の最期の想いを大切にしたいというお年寄りたちの奮闘を描き、自分らしく自ら選び取った“旅立ち”を目にした時に見えてくる深い絆、想いを紡ぎ上げた『ハッピーエンドの選び方』。第71回ヴェネチア国際映画祭では観客賞(ヴェネチア・デイズ)を受賞するなど、観るものにさまざまな感情を呼び起こす本作、日本で行なわれた試写会に参加した20代〜60代の男女(115人)に実施したアンケートでは、「あなた自身が重い病気でしたら、(ヨヘルケルが作った)安楽死装置を使いたいですか?」という問いについて、「使いたい」が64%、「使いたくない」が30%。また「家族が(末期がんなどの)病気で苦しんでおり、(ヨヘルケルが作った)安楽死装置を使いたいと言われたら?」には、「使わせる」61%、「使わせない」33%という結果に。
試写会鑑賞後の感想には、「生きることは試練。美しく楽しいだけの人生なんてあり得ない」「私は人間に生まれた限り、苦しみや痛みを感じながら最期を迎えたい」「安楽死してしまう本人はハッピーエンドだが、送る方からみると、どうなのでしょうか?」「人は一人では生きていけない、一人では終わらせられないと感じた」といった言葉が寄せられた『ハッピーエンドの選び方』は、自分自身や家族、大切な人を重ねあわせて、ストーリーに込められたメッセージの意味を考えさせられる作品となっています。
(C)2014 PIE FILMS / 2-TEAM PRODUCTIONS / PALLAS FILM / TWENTY TWENTY VISION.
■『ハッピーエンドの選び方』
2015年11月28日(土)シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
出演: ゼーブ・リバシュ / レバーナ・フィンケルシュタイン / アリサ・ローゼン
脚本・監督: シャロン・マイモン / タル・グラニット
後援: イスラエル大使館
配給: アスミック・エース