ノーベル賞受賞で改めて注目されるボブ・ディラン（Bob Dylan）。その1966年のライヴ音源をまとめるCD36枚組『ライヴ 1966』（SICP-5101〜36 25,000円 + 税）から、90分におよぶダイジェスト音源がアメリカの非営利・公共のラジオネットワーク「npr」のウェブサイトで公開されました。フォーク・シンガーとしてデビューしたディランがエレクトリック・ギターを手にし、賛否両論が渦巻く中バンドを従えてアメリカ、イギリス、ヨーロッパ、オーストラリアを回った伝説のツアーの一端に触れることができます。

　『ライヴ 1966』は1966年のツアーのうち、存在が確認されているライヴ・レコーディングのすべてを収録するボックス・セット。これまで未発表となっていたサウンドボード・レコーディング、公式ライヴ・アルバムを制作するためにCBSが録音したモービル・レコーディング、観客が密かに録音したオーディエンス・テープで構成されており、前半はアコースティック・ギターによる弾き語り。後半はロビー・ロバートソン（g）、リック・ダンコ（b）、リチャード・マニュエル（pf）、ガース・ハドソン（org）、ミッキー・ジョーンズ（dr）とのバンド・セットです。

　なお、同作に収められる1966年5月26日のロイヤル・アルバート・ホール公演は、『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』（SICP-5099〜100 3,000円 + 税）として同時発売。