辻一郎のソロ・ユニット“
Dissecting Table”が、『Freedom From Oppression』を6月14日(月)にリリース。
辻一郎は1966年生まれ。東京で1986年から“Dissecting Table”という名義でノイズ・インダストリアル・ミュージックの制作を開始して、1998年に故郷の広島に戻り音楽活動を展開。主に自主レーベル「UPD organization」とヨーロッパとアメリカのレーベルよりレコードやCD作品を発表してきました。初期、中期の作品は、シンセサイザー、サンプラーをシーケンサーで制御することで作品を制作していましたが、2012年頃から、コンピュータでUSB接続デバイスから出力されるPWM信号を制御して音楽制作を行なうようになり、現在は、独自のシンセサイザーシステムを開発しながら作品を制作しています。
このアルバムは、全曲、バイノーラル録音です。PWM信号を再生するスピーカをトタンケースに設置しました。これにより、トタンを振動させて、PWM信号に新たな音響効果を加えました。5曲目では、PWM信号の他に、PWM信号でモータを動作させて金属摩擦音を発生させました。更に、トタンケースをパーカッションにして、ランダムな演奏を行いました。今回の作品で、PWM信号を単純にスピーカで再生するのではなく、実験的に再生する方法を試みました。