2024年よりスタートした
GLAYのデビュー30周年イヤー。1年を通して“GLAY EXPO”と題して、様々な取り組みを行なってきたGLAYが、そのグランドフィナーレとなるドーム・ツアー最初の地となる東京ドーム2DAYSを5月31日(土)、6月1日(日)に計10万人を動員し行われました。
初日には同郷函館出身である
YUKIがサプライズ登場を果たし、会場を大いに沸かせ、
TAKUROは「常にYUKIの背中を追いかけていたら、このドームに辿り着けた」と語り、同じ時代に、函館で生まれた2つの奇跡を感じることの出来た夜となりました。
そして2日目。今回の東京ドーム公演は単独としては10年ぶり、そしてGLAYとファンにとっては約束の地であり、特別な想いの公演でもあります。GLAYデビュー25周年の最後の締め括りとして東京ドーム公演〈GLAY DOME TOUR 2020 DEMOCRACY 25TH “HOTEL GLAY GRAND FINALE”〉を発表していましたが、コロナウィルス蔓延のため断念。そこから5年をかけてファンと共に辿り着いた、特別なドーム公演でもあります。
ドームに膨れ上がる熱気が充満する中、オープニングは各メンバーが個性豊かな役に演じ、ドームに集結するという映像と共にGLAYが登場。そこから「
口唇」「
グロリアス」「軌跡の果て」を筆頭に代表曲を惜しみもなく披露。また「少しでも多くの曲を届けたい」といった想いからメドレー形式でのパフォーマンスも魅せました。
TAKUROは「これが俺の自慢のGLAYだ!TERU、JIRO、HISASHI。彼らは俺にとっての憧れ」と30年共に歩んできたメンバーを称賛し「ライブが始まってまだわずかですが、新しい夢ができました。みなさんの笑顔に会いにまたここに戻ってきます」と早くも次回の東京ドーム公演開催を宣言しました。さらにTAKUROは「GLAYが一歩一歩進んでこれたのはみんながGLAYを守ってくれていたおかげ。今日からみんなGLAYだ!」とできたばかりのデモ曲「NEVER-ENDING LOVE」を5万人のメンバーを前にアコースティックギターの弾き語りで披露しました。
後半では4月にリリースしたファン投票ベストアルバム『
DRIVE 1993〜2009 -GLAY complete BEST』で投票1位となった「pure soul」を豪華なストリングスと共に披露し、『
DRIVE 2010〜2026 -GLAY complete BEST』で投票1位の「疾走れ!ミライ」、そして
HISASHIが「コロナが終息したらドームで一緒に歌おう」と5年前に約束をした「
SOUL LOVE」など交えながら本編は終了。
もちろんドームにはアンコールを望む歓声と拍手が鳴り響きます。そんな中、客電が落ちて突如映像が流れ、メンバーそれぞれの名前が打ちし出される中、“hyde”の文字が登場。これには今日一番の歓声が会場から湧き起こり、その興奮のまま「
誘惑」がスタート。同じ時代を駆け抜けた戦友
L’Arc〜en〜Cielの
hyde(Vo.)が
TERUと共に登場し、時代を駆け抜けた代表曲を2人で歌い上げます。日本を代表する2人のヴォーカリスト同士の掛け合いは、初日同様に日本の音楽史に刻まれる瞬間となりました。
続いてのナンバーはL’Arc〜en〜Cielの代表曲でもある「
HONEY」。hydeがTERUの頬にキスをし、TERUとhydeが肩を組んで歌う姿に大歓声が上がり、熱気に包まれた会場のボルテージは最高潮に達しました。
hydeを送り出したTERUは「夢のような時間でした。30年間共に同じ時代に音楽と向き合って活動してきて、お互い同じ時代を歩んでいることが嬉しい」と30年という時の流れを噛み締めました。
アンコールでは「
BELOVED」、そして夢を語るバンドGLAYの代表曲でもある「
BEAUTIFUL DREAMER」で幕を閉じました。
常に約束をして、それを果たしてきたバンドGLAY。しかし今回の東京ドームは、あの日の約束以上のライヴとなり、伝説の2日間となりました。残すはファイナルとなる大阪・京セラドーム。彼らがどんなグランドフィナーレを魅せてくれるのか、お楽しみに。
なお、GLAYは、今回のドーム公演に合わせて、30周年のフィナーレを盛り上げる様々な企画を実施中。デビュー30周年を記念して、11年ぶりの復刻となるGLAYとスポーツニッポン新聞社がコラボした公式アニバーサリー新聞『グレニチ』の発売、またサンケイスポーツ、日刊スポーツ、スポーツ報知、デイリースポーツ、スポーツニッポンにて、特別紙面の掲載に始まり、数多くの企画があるので、是非チェックしていただきたいところです。
写真: 田辺佳子 / 上溝恭香