テナー・サックス奏者の
ジョー・ロヴァーノ(Joe Lovano)が、
ジュリアン・ラージ(g)、アサンテ・サンティ・デブリアーノ(b)、ロック・バンド“
リヴィング・カラー”のメンバーでもある
ウィル・カルホーン(ds)と結成した新カルテット、Joe Lovano Paramount Quartetによるアルバム『パラマウント・カルテット』を5月29日(金)に発表します。アルバムからの先行トラック「レディ・デイ」が配信されています。
カルテットの結成は、2023年に開催されたプエルトリコでのハリケーン被災者支援チャリティ・イベントで、ジョーとアサンテ、ウィルの出会いがきっかけでした。そのときのことを、ジョーは「出会った瞬間、まるで生まれながらの親友のような感覚になることがある。ウィル、アサンテ、そして僕の間には、まさにそんなことが起きたんだ」と語っています。そこに、2006年頃、バークリー音楽大学でジョーのアンサンブルの一員だった頃から、いつか一緒に何かをやりたいと話していたジュリアンが加わるのは自然なことでした。
新カルテットの名前にある「パラマウント」(最高峰)は、ある種の決意表明と解釈できます。「今の自分は上昇気流に乗っているような気がする」「このカルテットと共に、私たちは独自の境地に到達した。それは非常に特別なことだ。まったく新しい試みだ。スタジオで
マンフレート・アイヒャーとともにレコーディングしている間、グループが絶えず進化していく様子に、私は本当に胸を躍らせた。それに、あの連中、本当に世界的な視野を持って演奏しているんだ!」とロヴァーノは語っています。
公開されている「レディ・デイ」は、本作で唯一オリジナルではない、
ウェイン・ショーターの楽曲です。数年前、伊・オルヴィエートでのジョーのレジデンシーのためにマイケル・ギブスがビッグバンド用にアレンジした曲でしたが、ジョーはこれをカルテットで演奏することにしました。ロヴァーノはこの曲について、「本当に美しく、魔法のような展開を見せた」「(〈レディ・デイ〉を収録するアルバム)『ザ・スースセイヤー(予言者)』が私のインスピレーションの源だった。ウェインと接し、長年にわたってそのレコードを知り、その曲を愛してきたからだ。テーマそのものが心に深く響く。ハーモニーとハーモニック・リズムには無限の可能性が秘められている。そしてウィル、サンティ、ジュリアンは、その瞬間に奏でられている音楽の中から常に新たな展開を生み出してくれる」とコメントしています。
(c)Sam Harfouche / ECM Records