ジャズ・ヴォーカルでもっとも有名な曲のひとつ「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム」を収録する
ヘレン・メリル(Helen Merrill)の『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』(1955)。幻のシングル盤3枚のボックスが、世界初CD化で12月10日(水)に発売されます。“ニューヨークのため息”と称され、現在も活動を続けるジャズ・ヴォーカリストの最高傑作が新しい形で日本のファンに届きます。
『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン 録音60周年記念シングルBOX』は3枚のシングルをそれぞれ紙ジャケットCDに収録。ディスク1が「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」「ス・ワンダフル」「ドント・エクスプレイン」、ディスク2が「イエスタデイズ」「恋に恋して」、ディスク3が「ホワッツ・ニュー」「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」の全7曲。すべてオリジナルのジャケットを復刻した形で収録されます。
今回の新装版の監修者であるディスクユニオンのジャズ統括責任者・塙耕記氏によると、10年ほど前に初めて3枚のジャケを見たときは、「存在も知らなかったものなのでびっくりしちゃって興奮した。小躍りした」とのこと。3枚セットを20万円で廃盤放出セールに出品したところ、開店後3秒で売れてしまったそう。今となってはこのシングル盤は全世界のジャズ・ヴォーカル・マニアが必死に探し求める究極のコレクターズ・アイテム。『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』は、マーキュリー・レコードの傘下に出来たジャズ・レーベル、エマーシーが制作し、1955年に発売。
ダイナ・ワシントン、
サラ・ヴォーンに続く
クリフォード・ブラウンと歌手の組み合わせの3作目にあたります。プロデュース&編曲は若き日の
クインシー・ジョーンズ。今回、録音から60年を記念して、ジャズ史に永遠に輝くこの名盤のシングル盤3枚を世界初CD化し、それぞれのジャケットに収納したボックス・セットが完成、発売当時のアートワークを可能な限り再現しています。
塙氏は「『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』を愛してやまない人に“一生モノ”として大事にして頂きたい」と語っています。限定盤なので入手はお早めに。