ジョン・レノンの命日となる12月8日、日本武道館で<Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ>が行なわれました。
世界の恵まれない子供たちに学校を贈ることを目的としたこのチャリティ・コンサート。11回目の開催となる今回は、
奥田民生、
LOVE PSYCHEDELICOらおなじみのメンバーに加え、
OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND、
ROY(
THE BAWDIES)、
杏ら幅広い顔ぶれが集結。トップ。アーティストたちの夢の共演に、会場には1万2000人の観客が詰めかけました。
ライヴのオープニングを飾るのは奥田民生、
斉藤和義、
吉井和哉による「ギミ・サム・トゥルース」。チャリティ・バンドとともに力強い演奏が始まると、ステージ上にはジョンの姿が! ヴァーチャル映像による奇跡のコラボに会場は早くも大歓声。

ライヴも中盤に差し掛かると、念願の初出演が叶った
桑田佳祐が登場。
ビートルズ風のスーツ姿で登場するやいなや「勝手にシンドバッド」のワン・フレーズ、さらにジョンを意識した英語でのMCなど、見事にそのエンターテイナーぶりを発揮しながら「シー・ラヴス・ユー」「アイ・フィール・ファイン」などビートルズ愛にあふれた7曲を熱唱しました。
その後も杏による「ラヴ」の朗読、斎藤和義が自らの訳詩で攻撃的に歌い上げた「ロックンロール・ミュージック」、
オノ・ヨーコによる“一緒に立ち上がろう”という願いを込めた「ライジング」、そして
忌野清志郎の訳詩を感情をぶつけるように叫んだ吉井和哉の「マザー」など、そうそうたるメンバーが圧巻のパフォーマンスを披露。

そして出演者がステージに集まり、毎年恒例となった“オノコード”による「I Love You」のメッセージ交換。真っ暗になった会場を照らす光のメッセージで、温かな感動が会場中を包み込みました。
「ひとりで見る夢はただの夢、みんなで見る夢は現実になる」というヨーコの感動的なメッセージを経て、全員で「ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)」「パワー・トゥ・ザ・ピープル」「イマジン」を披露。ジョンの想いが詰まった名曲に観衆も手拍子と大合唱で応え、ピースフルな空気に満ちたまま3時間半に及ぶライヴは幕を下ろしました。
なお、今回のライヴではフィリピン、タイなど計9ヵ国に10校を支援。チャリティ・グッズの売上は東日本大震災の支援にもまわされるとのことです。