ハロー!プロジェクトの
Juice=Juiceが、6月23日に東京・日本武道館で単独公演〈Juice=Juice Concert Tour 2025 Crimson×Azure Special〉を開催しました。
約7,500人を動員したステージでは、全25曲をパフォーマンス。2年1ヵ月ぶりの加入となる新メンバーとして、
ハロプロ研修生出身の
林仁愛(はやし にいな)がお披露目されると驚きと歓喜の声が上がりました。
本公演は、4月19日に大阪・NHKホール大阪からスタートし、当日を含み全国8会場9日程16公演を巡った2025年春ツアーの千秋楽。全国51館と台北の映画館でのライヴ・ビューイングを実施し、オンライン動画配信サービス『Hulu』のライヴ配信も行われました。
約2ヵ月間の春ツアーでは『Crimson≠Azur』をタイトルに据えて『Crimson』(赤)と『Azure』(青)からなる2パターンの公演で構成。各会場では昼夜2部制で公演のイメージカラー“赤”と“青”に象徴されるステージを交互に繰り広げ、各パターンでセットリストの20曲を総入れ替えするチャレンジングなツアーを行脚してきました。
新たに『Crimson×Azure』と冠した日本武道館の公演では『≠』ではなく『×』をタイトルに掲げ、『Crimson』と『Azure』の披露曲を厳選してかけ合わせた構成のセットリストで、一夜限りのステージを作り上げました。
[ライヴ・レポート] オープニングVTRが明け、リーダーの段原瑠々、工藤由愛、江端妃咲、石山咲良、川嶋美楓の5人は“赤”の衣装、サブリーダーの井上玲音、松永里愛、有澤一華、入江里咲、遠藤彩加里の5人は“青”の衣装でステージに登場した。
ツアーのコンセプトに沿って2チームに分かれたグループのパフォーマンスは『あばれてっか?! ハヴアグッタイ』からスタートし、曲中では有澤が特技のバイオリンを力強く披露。『Va-Va-Voom』『ナイモノラブ』に続く、『初恋の亡霊』ではメンバーがシリアスに魅せた。
最初のMCでは10人のメンバーが元気よく挨拶し、本公演直前の20日に予告されていた新メンバーの登場が伝えられると会場の期待感は上昇。段原の呼びかけで、2023年5月に加入した川嶋以来となる新メンバーの林がステージへと駆け付けた。
2023年3月にハロプロ研修生に加入した林は、2024年5月に行われたハロプロ研修生のイベント〈Hello! Project 研修生発表会 2024 〜春の公開実力診断テスト〜〉で、Juice=Juiceの『プラトニック・プラネット』をソロで歌い、最優秀のベストパフォーマンス賞に輝いた経験を持つ。
純白の衣装にメガネを合わせた姿で元気よく登場した林が「愛知県出身。中学2年生、14歳の林仁愛です。よろしくお願いします!」と挨拶すると、盛大な拍手が響いた。
自身初の後輩ができた川嶋は出身地の京都弁で「自分が先輩っていう実感が今めっちゃ湧いてきてて。さっきも楽屋でしゃべっていて『本当に先輩になるんや』『お姉ちゃんになるんや』みたいな感じがしてうれしい!」と笑顔に。これまでグループ最年少だった遠藤が段原に「最年少バトンタッチ」と促され、林とハイタッチすると会場に大歓声が響いた。
ステージでは林のメンバーカラーが「ブライトグリーン」に決定したとも発表し、メンバーとしての本格始動は「9月から」と伝えられた。
お披露目直後、林は記者からの質問に答え、メンバーとしての初ステージで緊張もあったが「やっとJuice=Juiceになったんだなっていう実感が湧きました」と安堵。メガネキャラには前向きで「個性として受け入れてもらうことで、私のことを分かりやすくみなさんに覚えていただけるのかな」とほがらかに答え、「歌もダンスも基礎的な部分をもっとレベルアップさせて、Juice=Juiceになじめるように頑張りたい」と意気込んだ。
ステージは、再びパフォーマンスへ戻る。『風に吹かれて』に続き、『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?』では段原の歌い出しで会場の空気感が引き締まり、『DOWN TOWN』『Vivid Midnight』で彩り豊かな表現力を見せつけた。
本編中盤では、ここまで“赤”と“青”で分かれていた2チームが対峙するダンスバトルでステージは白熱。春ツアーのダイジェスト映像を挟み、再び登場したメンバーの衣装は“赤”と“青”をかけ合わせた“紫”で統一され、グループがいよいよ一丸となった。
『プラトニック・プラネット』をパフォーマンスし、5人ずつのメンバー編成で『雨の中の口笛』や『大人の事情』、『Next is you!』などを披露。『明日やろうはバカやろう』では、勇ましくパワフルな歌声を響かせた。
MCでは客席を鼓舞するメンバーに、客席も力強く反応する。本編は終盤へと向かい『トウキョウ・ブラー』『五月雨美女がさ乱れる』『CHOICE & CHANCE』『プライド・ブライト』と、熱気高まる曲を次々とパフォーマンスした。
『GIRLS BE AMBITIOUS』ではメンバーのキャラクターを示す歌詞に沿って1人ひとりが個性的にアピール。ステージ前面で炎が噴いた情熱的な『Fiesta! Fiesta!』、メンバーが惜しみなく客席をあおぎ見た『Magic of Love』で本編は終了した。
アンコールを待つ客席では定番の「Juice!」「もう一杯!」のコールが響く。客席の熱意を受けた10人は、それぞれスタイリングが異なるデニムの衣装でステージに登場し、『生まれたてのBaby Love』『如雨露』で息を揃えた。
最後のMCではメンバーがツアーや新メンバーへの思いを語った。2024年内の活動休止を経て、2025年には体調をみつつ活動を再開していた入江が「今回のツアーから本格的に活動を再開しまして、無事にホールの初日から今日の日本武道館公演まで達成することができました!」と叫ぶと盛大な拍手が響き、「めっちゃ踊って、汗かいて、ライブ楽しいって思える瞬間がたくさんあって、ステージに戻ってこられてよかったなって改めて思いました」と喜んだ。
井上が新メンバー加入によって「何がどうパワーアップするのかはまだまだ自分でも未知数。とっても可能性を感じませんか」と問いかけると客席では大歓声が上がり、ツアーを「10人で完走すること」ができたと喜ぶ段原は「林仁愛ちゃんを含めて、11人でこれからどんどん上のステージに向かって頑張っていきますので、これからもついてきてくださるとうれしいです」と笑顔で語りかけた。
10人が最後に歌い上げた『G.O.A.T』の曲中では、爆音と共に“紫”の銀テープが宙を舞い、会場がきらびやかな光に照らされる。メンバーとしてのデビューを果たした林もステージで揃い、新たな11人体制で感謝を伝えたグループはさらなる一歩を踏みはじめた。
なお、Juice=Juiceは海外公演が決定。9月6日(土)には台北・Hana Space 花漾展演空間で〈Juice=Juice Concert 2025 Crimson+Azure In Taipei〉、同月7日(日)には香港・PORTAL で〈Juice=Juice Concert 2025 Crimson+Azure In Hong Kong〉を開催する。






