都会の異なる環境を生きる2人の女性が、恋愛や結婚だけではない人生を切り拓く姿を描いた映画『あのこは貴族』が、2021年2月26日（金）より全国ロードショー。予告編とポスター・ヴィジュアルが公開されています。

　監督は初のオリジナル長編作品『グッド・ストライプス』で、新藤兼人賞金賞を受賞した岨手由貴子。原作は、山内マリコによる同名小説。主人公の箱入り娘・華子に門脇麦。地方から上京し、自力で生きる美紀役を水原希子が演じます。奇しくも2人を繋ぐことになる、弁護士・幸一郎役に高良健吾、華子の学生時代からの友人でバイオリニストの逸子役に石橋静河、美紀の地元の友人で同じ名門大学に入学する・平田役に山下リオと、若手実力派俳優が集結しました。

　予告の前半では年齢や性別、出身地など社会の中で選別され続ける生きづらさを華子と美紀の視点を通して映し出しながら、終盤には友人の逸子とはしゃぐ華子の姿や友人の平田と笑顔で談笑する美紀の姿を確認することができ、明るく変化する彼女たちの表情から、未来に微かな希望があることを気づかせてくれる映像となっています。

　大島依提亜デザインによる本ヴィジュアルでは、黒のタートルネックにネックレスというまさにお嬢様の装いの華子に対し、上下紺のパンツスーツを着こなす働く女性の装いの美紀の対照的な2人が並びます。互いに近くにいるのに明らかに別世界に生きる華子と美紀の人生が交錯した瞬間を切り取った、この出会いをきっかけに自分たちの階層の中で華子と美紀がどう変化していくのか、その後が気になるヴィジュアルとなっています。


©山内マリコ／集英社・『あのこは貴族』製作委員会