マイケル・ジャクソンのDVD3枚組の映像作品
『マイケル・ジャクソン VISION』が11月24日に発売されることになりました。マイケル初期のプロデュース作品にはじまり、完全未発表映像や過去未発売映像15曲を含む全42曲、4時間半以上にも及ぶ映像を収録した決定版になります。
その42本のショート・フィルムは、これまでにマイケルの映像集に収録されることのなかった作品や、マイケルが個人的に保管していたコレクション(パーソナル・アーカイヴ)映像も史上初めて網羅しており、ロング・ヴァージョンが存在するショート・フィルムはフルレングス・ヴァージョンで収録。その全てに、映像・音声ともに新たにデジタル・リマスターが施されています。
中でも一番の注目は、完全未発表となっていた「ワン・モア・チャンス」のミュージック・ビデオ。「ワン・モア・チャンス」は、生前最後のオリジナル・アルバムとなっている『インヴィンシブル』(2001年)の2年後にリリースされたベスト・アルバム『ナンバー・ワンズ』(2003年)に、当時2年ぶりの唯一の新曲として追加収録された曲。つまりは生前に新曲として発表された最後のシングル曲でした。
当時制作中だったミュージック・ビデオは、その頃マイケルを苦悩させた裁判の影響で撮影が中止になり、非公開になっていましたが、マイケルのパーソナル・アーカイヴ(個人的に収集・保管していた映像)から今回発掘された映像によると、ミュージック・ビデオとしてはもはや完成形だったようです。
また、同じくマイケル自身が保管していた貴重なパーソナル・アーカイヴから「ゴースト」の映像も収録。「ゴースト」は1997年に発表された、スリラーをしのぐ40分もの長編フィルムで、当時日本でも初回生産限定でVHS-BOXとして発売されて以降、権利上の問題からか再発もDVD化もされていなかった作品。今回収録されるのは、この長編がミュージック・ビデオの長さに編集されたものになりますが、マイケルとあの
スティーヴン・キングが共同原案、当時は『タイタニック』、現在では『トランスフォーマー』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』を手がけた特撮工房のデジタル・ドメイン社がSFXを担当しており、マイケルのエンタテインメント最新技術好きがここからも見てとれます。
なお、本作は、パッケージの仕様も豪華なものになっており、3枚のディスクを収めるケースには6面デジパックを、ジャケットには角度によって絵柄が変わるレンティキュラー仕様を、外装には、ゼロ・グラヴィティを見せるマイケルのシルエットが、ゴールドで箔押しされた透明スリーヴを採用した美麗パッケージとなりました。さらに、ブックレットはマイケルのパーソナル・アーカイヴからの秘蔵写真を満載した豪華60Pとなっており、まさに“究極”と呼ぶにふさわしい収録内容とパッケージ。
つねにエンタテインメントの可能性に挑戦し続けた、“マイケルの想像力(ヴィジョン)が詰まった映像(ヴィジョン)の全て”が初めて一つに収まった究極の一作、ファンならずとも必見です!