2023年で25周年を迎える、
ハロー!プロジェクトに所属する
アンジュルムが、通算4枚目となるオリジナル・アルバム『
BIG LOVE』を3月22日(水)に発売します。この度、リリース1週間前となる3月14日に、神奈川・KT Zepp Yokohamaにて発売記念イベント(2公演)が開催されました。
2019年発売の『
輪廻転生〜ANGERME Past, Present & Future〜』以来、約4年ぶりのフル・アルバムとあって、会場には2公演合わせて約2,000名が来場。多くのファンが発売を待ち望んでいたことを伺える、熱気が伝わってくるイベントとなりました。
最新アルバム『BIG LOVE』は、グループ名変更前の
スマイレージ時代を含め、結成以来初となるオリコン週間シングルランキング1位を獲得した「
私を創るのは私 / 全然起き上がれない SUNDAY」(2019年11月発売)から、「
悔しいわ / Piece of Peace〜しあわせのパズル〜」(2022年10月発表)までのシングル曲を含む全23曲が収録された豪華な1枚。2019年6月19日から2代目リーダーに就任し、3月18日(土)からスタートするコンサート・ツアーをもって卒業することが決定している
竹内朱莉にとっても集大成とも言うべきアルバムとなっています。
グループ結成当初からリーダーとしてグループを牽引した
和田彩花の後を引き継ぎ、グループをさらに飛躍させた竹内。昨秋のツアーや、東京・日本武道館公演、卒業を発表したコメントでも「後輩達の成長も凄く感じられた」と何度も口にしており、グループの成長を実感しているよう。「最後まで責任を持ってこのグループを更に最高で最強なグループにしていきます」という卒業発表時のコメント通り、最新アルバムを携え、今週末からスタートするコンサート・ツアーでは、竹内体制のアンジュルムの“BIG LOVE”な集大成が確認できることでしょう。
[イベント・レポート] ミニライブではアルバム収録曲の「Survive〜生きてく為に夢を見んだ」と「Sister Sister」が初披露されたほか、トークコーナーや抽選会では、賑やかなアンジュルムらしいわちゃわちゃとしたアットホームな雰囲気に。久しぶりとなるリリースイベントに、ファンだけでなくメンバーも盛り上がっていた。
最新アルバムのジャケットに書かれた“愛”の字は、書道で準五段“正師範”の資格を持つ竹内の直筆によるもの。イベントのトークコーナーでは、アルバムの初回生産限定盤Aについてくるブックレットの各メンバーの写真の一部が披露され、竹内はジャケットで使用されている“愛”の文字以外にも、ブックレットの写真にはメンバーそれぞれをイメージした漢字一文字を書いてあると告白。「それぞれに何という漢字が書かれているかは、初回生産限定盤Aについてくるブックレットをご覧ください!」と訪れたファンに向けてPRしていた。
その後は、メンバー同士の“愛”を確かめ合う「メンバーBIG LOVE」のコーナーへ。代表で選ばれたメンバーが抽選で決めたテーマに回答し、その答えをほかのメンバーが当てるというシンプルな内容。最初に選ばれた為永幸音は「アルバムの新曲の中で、一番好きなのは?」というお題を引き当てる。お互いが“23時のペルソナ”と回答し、見事に正解。
続いて選ばれた上國料の「メンバーといてBIG LOVEを一番感じる時は?」という質問も“ライブ”と当てて2連勝。メンバー同士の愛の深さを感じさせる展開に。しかし、最後に選ばれた佐々木莉佳子の「アルバムに収録されている楽曲の中で、一番印象深いMVは?」というお題は、“SHAKA SHAKA #2 LOVE カラフルライフ編”(佐々木)、“愛すべきべき Human Life”(メンバー)と解答が合わず、WBC日本代表のように連戦連勝とはならなかった。
最後の「愛のある抽選会」のコーナーは、竹内直筆の“愛”の字が書かれた色紙が当たるというもの。最初はファンの拍手が弱め(!?)だったものの、抽選で竹内の書が当たると発表されると、会場からは大きな拍手が。上國料からの「この書に値段をつけるなら?」という問いに、竹内は「30万!」と即答。この自称30万の書を見事に当てたファンに竹内は「ペンライトで推しのメンバーの色を振って」と難題を。しかし、当選者は竹内のメンバーカラーのブルーではなく、上國料のアクアブルーを振っていた。
ファン待望のミニライブでは、前出の2曲を含む全6曲をパフォーマンス。アルバム曲以外に披露された「愛・魔性」「愛されルート A or B?」「46億年LOVE」「愛すべきべき Human Life」の全4曲は、タイトルに“愛”が付く楽曲。会場の雰囲気だけでなく、楽曲からも“大きな愛(=BIG LOVE)”が感じられるライブとなった。
ライブ中のMCでは、今後解禁になる声出しライブにむけ、「こういうコールをして欲しい!」という話題が展開された。コロナ禍以降に加入したメンバーは、それぞれ自身の希望するコール名を告白。最年少の松本わかなは「“わかな”と“わかにゃ”」で悩ん
でいるといい、ファンの拍手の大きさでどちらにするか決める流れに。そして、拍手の大きさから“わかにゃ”と決定し、松本も笑顔を見せていた。為永幸音は「しおん」、川名凜は「ケロちゃん」、平山遊季「ペイペイがいいです」と、それぞれのコール名をファンにアピールしていた。
また、アルバムに収録されているユニット曲の聞きどころにも言及。佐々木莉佳子、上國料萌衣、川名凜で歌う「Top!」は、「タイトル通り、Top!って感じです!」(上國料)。伊勢鈴蘭、橋迫鈴、松本わかなによる「まぁ、いっか!」は、「可愛い感じ。何事も、まぁ、いっか!って思えてくる曲」(伊勢)。竹内朱莉、川村文乃、為永幸音、平山遊季による「根っからプレイボーイ」は、「大人っぽい曲です。為永幸音ちゃんに注目!」(川村)と語っていた。
また、イベントにさきがけ、マスコミ向けの囲み取材も行われた。
4年振りにアルバムが発売されることを受け、リーダーの竹内は「今回は私がリーダーになってから発売されたシングルが全部入っています。新しく収録された楽曲も入っていて、本当に今のアンジュルムの魅力が詰まっている1枚。ぜひたくさんの人に聞いてもらいたいです!」とコメント。上國料も「アンジュルムの楽曲には“愛”の付くタイトルが多いので、いっぱいの“BIG LOVE”を感じていただけたら」と笑顔を見せる。
続けて、アルバムのジャケット写真に竹内が書いた“愛”という文字が採用されている点にもふれ、竹内は「今の私が思う“アンジュルム愛”が伝わったらいいなと思いました」とコメント。今のアンジュルムのカッコ良さも表現したかったといい「いつもは愛の字の最後の払いを、上に持っていくことが多かった。昔のアンジュルムなら上に払っていたと思うんですけど、今はかっちりとしたカッコ良さがプラスされたので、それをイメージしたくて今回は長めに止めることを意識しました」と、正師範らしく字の見どころを語ってくれた。
今週末からスタートする春ツアーを持ってグループを卒業することを発表している竹内。卒業後の進路を問われると「書道の道で頑張っていきたい。世界に向けて書道の文化をどんどん広められたらいいなって」と回答。そして、4月15日(土)からは竹内の書を一堂にまとめた個展が開催されるという。
個展は明治神宮外苑 聖徳記念絵画館グランドフロアを皮切りに、今後全国各地でも展覧会を開催予定といい、現在、作品を鋭意制作中とのこと。竹内は「書き下ろした字が50点以上ある。我ながらいい字が書けた。今の私にできる全力を見ていただけたら嬉しい」と自画自賛。さらには「個展は誰が来ても楽しめる世界感を作りたい。若い世代の方が来ても迫力を感じるような、ちょっと面白いなって思ってもらえるような。もちろん、ファンの方が来てくださっても、“あれ、これってもしや?”みたいな。ちょっと深読みしたら、皆さんも分かるような作品とかも作りました」と個展への意気込みも話してくれた。
また、竹内は卒業後も書道の道を極めつつ、芸能活動は続けていきたいと宣言。「オファーがあれば、なんでもやらせていただきたい。オファーお待ちしています!いっきに(仕事が)なくなるので(笑)」と、取材へ来たメディアに逆オファーする一幕も見られた。
また、野球好きの一面も持っている竹内に、現在、熱戦が繰り広げられているWBCの話題が振られる。竹内は「見てます!」と即答し、「日本強すぎますよね。私もヒットを見ながら、ヌートバー選手のペッパーミルパフォーマンスをするのが楽しい」と満面の笑み。佐々木莉佳子は、先日好投を見せた佐々木朗希に刺激を受けているといい、「地元がめちゃくちゃ近くて、しかも同い年。イニシャルも同じS.Rで、共通点が多いなって(笑)。やっていることは違うけど、同世代として自分も頑張らなきゃ!って奮い立たせてくれる方」とコメントしていた。
最後に、卒業を控える竹内に対して取材陣から、リーダーとしてグループに残せたことを問われると、「自分が何を残せたかは分からないけど、でもやっぱり、思い出に残っていることは本当にたくさんあります」と回答。「スマイレージの時は、囲み取材をさせていただいても人が集まらなかった。今でも覚えているのは、メンバーが6人いたのに3人しか記者の方がいなかったこと。だからこそ、今、こんなにたくさんの方に取材をしていただけて、本当に嬉しい。でも、そういったドン底の時代があったからこそ、今の活力というか、勢いのあるパフォーマンスができていると思います」とまとめていた。