ヴァン・モリソンは、名曲をスキッフル・スタイルで歌った2022年のアルバム『Moving On Skiffle』に続く、通算45枚目のアルバム『Accentuate the Positive』を11月3日（金・祝）に発表します。ジェフ・ベックやタジ・マハールらを招き、ロックンロールにオマージュを捧げたこの新作から、ジョニー・キッド＆ザ・パイレーツの1960年のヒット曲「Shakin' All Over」のカヴァーが公開されています。

　第2次世界大戦直後のアイルランド・ベルファストで育ったモリソンは、20世紀のブルースとロックンロールの刺激的なサウンドに多大なインスピレーションを受けて育ちました。ファッツ・ドミノ、チャック・ベリー、エヴァリー・ブラザーズなどのアーティストを聴きながら、モリソンが地元のライヴハウスで自分のバンドを率いてこれらのサウンドを直感的に再解釈するまで、そう時間はかかりませんでした。

　それから数十年後、『Accentuate The Positive』のために個人的にお気に入りの曲を再構築し、これらの不朽の名曲に、伝統に絶えず挑戦し発展させるエネルギーを注ぎ込みました。ジョニー・バーネット・トリオの「Lonesome Train」、ジョニー・キッド＆ザ・パイレーツの「Shakin' All Over」、ビッグ・ジョー・ターナーの「Flip, Flop and Fly」などの名曲に、モリソンの比類なき歌声と素晴らしいアレンジ、高い完成度が新鮮な熱意をもたらしています。

　モリソンは新作の発表に向け、「ロックンロールとはシンプルさ、誠実さ、表現力であり、そこから逃れることはできない。だからロックンロールは素晴らしいし、長続きするんだ。スピリット・ミュージックなんだ」と語っています。


Photo by Bradley Quinn