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Rides In ReVellion、ツアー・ファイナルを開催 「一緒に、同じ歩幅で歩いて行こう」

Rides In ReVellion   2024/01/09 14:23掲載
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Rides In ReVellion、ツアー・ファイナルを開催 「一緒に、同じ歩幅で歩いて行こう」
 2023年も間もなく終わりを告げる12月23日、クリスマスイブ前夜の冬空のこの日、Rides In ReVellionの2023年ワンマン・ツアー・ファイナル公演〈DAYBREAK FRONTLINE〉が大阪・MUSEで開催されました。

 ツアー開始目前にリリースされたシングル「夜明け最前線」を携え、その曲名を冠に9月から約三ヵ月を経て全国24ヵ所を巡ってきたRides In ReVellionの集大成、ステージという光を浴びて、波打つ音の振動に、明日を願う彼等の“最前線”がこの日、この場所に在る。

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[ライヴ・レポート]
 透き通るような青いミラーボールに飾られたフューチャーダブステップのSEから幕開け、観客のメンバーを呼ぶ声に圧倒される。Vocal黎の、「此処で逢えた運命を祝福しよう──」の一声とともに、TaJIと椿の歌うようなツインギターで1曲目を飾るのは『F.A.T.E.』。疾走感とメロディアスが交差する始まりの曲から、24ヵ所25公演を締める大阪 MUSE公演は皮切られた。

 『最高のLIVEを迎えましょう、Rides In ReVellion始めます─』。Bass渚の重低音からテクニカルな決めを魅せてぶっ飛ばすナンバーは、今年2023年3月にDrums志雄が加入し5人体制となって初めてのリリース曲、『モアザンワーズ』。会場全体が揺れる感触が伝わってくる激しさと感情的なフレーズのままとことん暴れるの文字通り『衝動 DIRTY』へと続き、マイクスタンドを携えてセクシーに歌い上げる黎と会場のハンドクラップが混ざり合う。間にキメるベースのブレイクには思わずオーディエンスから歓声が上がっていた。

 そんな会場の熱をさらに上げるように、休ませることなく激しい煽りが繰り出され、激情的な『死にたい夜を越えて』は割れるような客席との声の掛け合いで満ち満ちていく。

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 この3か月のツアーの中で結んだ、「この12月23日のツアーファイナルは後悔させないLIVEをする」という約束を果たしに来た、語る覚悟の籠ったMCのままに。ツアー開始直前にリリースされた「夜明け最前線」収録の『GREED』が、このツアーで培われた一体感を表すように掛け合い、煽りとともに繰り出される。メンバー全員のコーラスに負けじと会場も叫び声を上げて、ボルテージは留まることを知らない。

 破茶滅茶に盛り上がるBPMの早いアウトフレーズから続く重たい『Awakening BRAVERY』のイントロ、走り抜けるような錯覚さえある曲の流れにあっという間に7曲目を迎えてしまっていた。

 ふと訪れた暗転の中、透き通るピアノサウンドとともにしっとりとした黎の歌声が響き渡る。Rides In ReVellion随一のバラードソング、『アムネシア』。激しいサウンドから一転、すべての音が美しく訴えるようなこの曲に込められた歌詞は、この後の言葉に続く言葉を体現しているようだった。

 やがて、聴き入って静まった雰囲気を緩やかに呼び醒ますかのようなイントロと、打ち付けられたヘヴィーなサウンドが再び会場を彩る。スローチューンでありながら重厚な『Sense』の展開でじわじわと再び会場に熱が戻って来る。

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 そしてまるで殻を破るかのような一声、『JIHAD』に一気にその場の空気が変わったのが伝わった。

 大阪MUSEならではの真っ赤で鋭いレーザーライトがホール全体を切り裂き、爆発的な楽器隊の一体感が「ライブ」というまさにその空間を生み出していく。

 「やり切ったね俺ら!ちゃんとたどり着けたよ!誰一人欠けることなく!」。ツアーファイナルにして拠点である大阪で、いかにもRides In ReVellionらしい、笑いが零れて和むような「実家感」のあるMCをしながらも、晴れ晴れとした笑顔で語られる言葉に会場が湧く。

 『最終列車 桜通り 手を振るキミへ』、得意の切ない歌詞やソロフレーズながらも衰えない疾走感で繋ぎ、やがて青い光に染まった会場に続く『ANOXIA』でさらに感情を揺さぶってくる。「僕が君の酸素になるから」と伝えるその切望した声は、王道なはずなのに、こんなにも所謂エモーショナルな気持ちにさせてくれる。曲それぞれに込められた想いの強さが物語っているのだろう、演奏に負けんばかりの会場いっぱいに響くオーディエンスの声がアンサーだ。

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 ここに来てまだまだ怒涛の流れは止まらない、志雄の脳天を衝くようなドラムソロ回しに続いて渚のスラップサウンドが交差し、バンドサウンドを聴かせるイントロダクションに更に手拍子の音が同調する。

 変異的な始まりの『Allergy』では、会場はジャンプモッシュの嵐で沸き立ち、頭を振り、ブレイクダウンに折り畳みとライブノリMAX盛りのまま黎が叫ぶ。

 「もうどうなってもいい!ここでこの喉が終わってもいい!」。

 疲れ知らずのLIVEは煽り回しで大いに客席は上下左右波打ち、黎の求めたホールどころか楽屋まで聞こえるクソデカボイスが響き、TaJIと椿は気づけばステージ上から姿を消し、客席最前列にめり込んでいた。

 極め付けと言わんばかりに導かれるウォール・オブ・デスに会場は熱気が渦巻いている。大狂乱の『MIRAGE』を経て、あれほど叫び煽り歌い散らかしていたのに、潰れるなんて素振りを見せることは一切無く『Eternal 〜渇望の空〜』へ続く。

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 「正直、今年の初め、俺もしかしたらここまでかもしれないと思ってました。2015年の5月から始まって9年間、このRides In ReVellion続けてきたけどさ、ここまで、本当に、もうダメかもしれないと思ったのは人生で初めてで…自分でもどうしたらいいか解りませんでした。もう無理かもしんない、そんな思いが日に日に押し寄せてきて。メンバーにその話をしました。賭けでした。この一年」。

 Drums志雄の加入、モアザンワーズ、夜明け最前線を世に生み落とし、ゴリラホールという大箱での周年公演。バンド至上最上スケジュールの『DAYBREAK FRONTLINE』ワンマンツアーを終えて、今日12月23日を迎え。今この瞬間の黎をはじめメンバー達の顔は何かが吹っ切れたような、覚悟を決めた輝きがある。

 「ミュージシャンとしても、一人の人間としても、間違いなく一番幸せな日々だったよ!だから俺は、もう迷いません。Rides In ReVellion、いつ解散するかわかんないバンドだなってずっと言われ続けてきたけど、今でも残ってんだよ!生き続けてんだよ俺たちは!契約書も何もない俺達のこの勝手な旅に、ついて来いとは言いません。だけどこれからも一緒に、歩いてくれると嬉しいです。一緒に希望を、掴みに行こう――」。

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 その言葉を指し示すかのように、ツアータイトルを飾る、『夜明け最前線』の煌めくイントロが挙がった掌達を照らした。

 地平線から一筋差し込むよう光のように、マジックアワーのように白い光がホールを包む中、同期もない、なんの混じりけの無い合唱が加わって、壮観の光景が目前に広がっている。

 このツアーを体現し、そしてRides In ReVellionの行く先を象徴する曲で絞められた本編の後。拍手から湧き出したアンコールの声は一切衰えることなく響き渡っていた。

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 心臓が飛び跳ねるような一閃でアンコールをぶった切る『Rose』は、夜明け最前線に収録されている。今の5人で奏でる新たな姿へと生まれ変わった曲とともに、晴れやかな顔でステージに戻ってきたメンバーには笑顔が絶えない。

 多くの観客と同じくしてツアーTシャツやパーカーに身を包み、MCでは渚がベース本体に変身したり(笑)と思わず笑ってしまうような彼等らしさで各地の公演やツアーファイナルの裏話を振り返った。

 TaJIがアコースティックギターに持ち替え、柔らかな椿のクリーントーンと絡み、今この瞬間を表すような『道 -TAO-』が奏でられ、黎の語るままに、Rides In ReVellionの行く先の空を思い浮かべられる。

 伸びやかな声がホールに響き渡り、いよいよ最終フェーズに入った中で、空間はこれからの希望であふれる言葉でいっぱいになる。

 稲妻のようなドラムフレーズでインする『Close.』に先ほどまでの和やかな空気は一転して激しさを取り戻し、振り上げられた拳に今日何度目かわからないほど会場が揺れる。「一緒に行こうよ!ついてこなくていい、一緒に足並み揃えて、歩いて行こうぜ!」。

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 数々の曲の中で、今日一貫して、「共に」「一緒に」というフレーズが、ここに集約されていた。

 これからも歩みを止めず、同じ歩幅で一緒に、この先も共に、皆と進んでいきたい――そんなメッセージがこのライブのすべてに込められている。

 Rides In ReVellion代表曲、『カレタソレイユ』で締め括る会場は余韻が収まらないまま、誰もが笑顔でライブの終演を迎えている、そんな空間が完成していた。感動的なのはそれに留まらず、終演後の映像にはツアーの様々な情景が映し出され、この大阪MUSEでの公演も確りとそのメモリーに刻まれていた。

 発表された2024年春のニューリリース「パーフェクト・ブルー」と、東名阪のツアー、そして新しいイメージ・ビジュアルに後押しされて会場は最後の盛り上がりを見せた。

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 『DAYBREAK FRONTLINE』ツアーを完遂したRides in Revellionに、少し前のMCで語られた迷いはもう無い。

 夜明けを照らす朝陽のように、まだまだこの先を希望の光を携えて目指していくこれからの姿にきっと間違いはないだろうと思える、最高という言葉では足りないような、そんな想いが溢れたライブだった。


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[Vocal 黎 COMMENT]
『DAYBREAK FRONTLINE』
過去最大規模のワンマンツアー無事に完遂する事が出来ました。まずは参加して下さった皆さん、本当にありがとうございました。
24箇所25公演、長い旅の中で得たものが沢山あります。
これだけ連続で毎週末LIVEをしていると、ステージから見える景色もほとんど同じに見えてしまうのかなとツアーが始まる頃は思っていましたが、大きな間違いでした。
一つ一つのLIVEにそれぞれのドラマがあって、同じ曲、同じ流れだとしても、全く違う表情になるLIVEの“自由さ”を改めて感じながら各所のステージに立っていました。
だからこそ、ハードスケジュールの中でも一度もLIVEに対してネガティブな感情になる事も無く、次の公演が楽しみで仕方ないという気持ちで25公演をやり切る事が出来ました。
演者側のテンション感はファンの皆さんの熱量に左右される事も多いので、各公演を前のめりな姿勢で楽しんでくれていたファンの方々に本当に感謝しています。
2024年は新曲『パーフェクト・ブルー』のリリースとそれに伴うワンマンツアー『群 青』も発表され、夏の9周年へ向けて盛り沢山な内容となっていますが、『DAYBREAK FRONTLINE』を経てまた強くなったファンの皆さんとの絆で、どこまでも駆け抜けて行きましょう。
2024年も宜しくお願いします!!


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■2023年12月23日(土)大阪MUSE
Rides In ReVellionONEMAN TOUR 2023
「DAYBREAK FRONTLINE」


01.F.A.T.E.
02. モアザンワーズ
03.衝動DIRTY
04.死にたい夜を越えて
05.GREED
06.Awakening BRAVERY
07.アムネシア
08.Sense
09.JIHAD
10.最終列車 桜通り 手を振るキミへ
11.ANOXIA
12.Allergy
13.MIRAGE
14.Eternal〜渇望の空〜
15.夜明け最前線

En1. Rosé
Rn2.道-TAO=
En3.Close.
En4.カレタソレイユ


■2024年4月9日(火)発売
Rides In ReVellion
「パーフェクトブルー」

詳細後日解禁

『パーフェクト・ブルー』リリースワンマンツアー 「群青」
2024年4月12日(金)
愛知 HOLIDAY NEXT NAGOYA
2024年4月19日(金)
大阪 心斎橋 soma
2024年5月2日(木)
東京 渋谷近未来会館
OPEN 18:00 / START 18:30

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〜2024年1月14日(日)23:59
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2024年2月3日(土)21:00〜
購入ページ URL
4月12日(金)HOLIDAY NEXT NAGOYA
t.livepocket.jp/e/0413holiday
4月19日(金)心斎橋 soma
t.livepocket.jp/e/0419soma
5月2日(木)渋谷近未来会館
t.livepocket.jp/e/0502kinmirai
入場順: SS→S→A
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