2025年4月に開催されたPUNKSPRINGにて、熱狂を巻き起こした米国のパンクロック・バンド、
イエローカード (Yellowcard)が「Better Noise Music」より10月10日(金)にアルバム『Better Days』をリリースすることを発表。10年ぶりとなる本作は、
blink-182 の
トラヴィス・バーカー がプロデューサー兼エグゼクティブ・プロデューサーを務め、全曲でドラムも担当しています。
あわせて、リード・シングルかつタイトル・トラック「Better Days」および、収録曲「honestly i」が同時公開。「Better Days」は、感謝・赦し・視点・目的など自身の内側にある感情と向きあい制作されたという楽曲で、かつてMTVやBillboard Hot 100で名を馳せ、Vans Warped Tourでは安定の人気を誇ったベテラン・バンドによる現在のフレッシュでエネルギッシュな姿を刻みこんだ作品。メンバーのWilliam Ryan Key、Sean Mackin、Ryan Mendez、Josh Portmanは、これまでになく力強いサウンドを奏でています。
また、同曲のミュージック・ビデオでは、メンバーが80年代の映画キャラクターに扮し、ヴィンテージ・ヴィデオ・ショップで演奏する場面が展開。Jordan Phoenixのディレクションによる映像は、現在のイエローカードが音楽を心から楽しんでいる様子を閉じ込めています。Ryan Keyは「私たちの新たなチャプターは<幸せ>がテーマ。20年ぶりに本当に楽しいヴィデオを作れたし、みんなが笑顔になってくれたら嬉しい」と語っています。
アルバム『Better Days』制作にあたり、バンドは「キャリア最高の作品でなければ意味がない」と語り、じっくりと音楽と向き合った結果、初めて他者の力を借りる決断をしました。Ryan Mendezは長年の友人であるNick Longをソングライティングに招き、さらに彼を介してトラヴィスが参加、全曲でドラム演奏とプロデュースを担当するに至りました。フロントマンのRyan Keyは、「制作開始当時の自分と現在ではまったく違う。助けが必要だと自覚して臨み、19歳の頃のようにまた曲が書けるようになった」とコメント。トラヴィスとの作業が、彼らにとって個人的・創造的な大きな突破口となったようです。
1997年、フロリダ州ジャクソンビルで結成されたイエローカードは、2000年代のオルタナティヴ・シーンにおいて最も影響力のあるバンドのひとつ。バイオリンを取り入れたハイエナジーなポップパンクで知られ、2003年のブレイク作『Ocean Avenue』はプラチナ認定、タイトル曲はダブルプラチナを獲得しています。累計400万枚以上のアルバムを売り上げ、10億回以上のストリーム数を記録。日本でもサマーソニックやフジロックなどのフェスに出演、さらに単独公演も成功させました。2017年に解散したものの、2022年に再結成。アルバム『Better Days』は、ただの復活ではなく、バンドにとって新たなチャプターの始まりを告げる重要な作品となります。
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Photo by Joe Brady