1925年カナダ、モントリオール生まれの
オスカー・ピーターソンはジャズ・ピアノ・プレイヤーとして「鍵盤の皇帝」と称され、超絶技巧と魅力的なアドリブでジャズ界の巨匠として名声を得ました。
1945年の初録音から亡くなる2007年までに200枚以上のアルバムを発表、8回のグラミー賞を受賞しています。
エラ・フィッツジェラルド、
ビリー・ホリデイなど大御所からの信頼も厚く、1957年に共演した
ルイ・アームストロングから「4本の腕を持つ男」と称賛されました。
1963年から68年にかけてドイツのレコード・レーベルMPSの社長ハンス・ゲオルグ・ブルナー=シュワーがオスカー・ピーターソンを自宅スタジオに招き、少人数の観客とのプライベートコンサートを開催、その演奏が『Exclusively for My Friends』と名付けられ後にMPSからリリースされました。中でも3番目のテープ『The Way I Really Play』は日本で邦題『
オスカー・ピーターソンの世界』としてリリースされ、ジャズ・ピアノ屈指の名盤として現在でも人気を博しています。
今回MPSのカタログから厳選した120タイトルを4期に分けてリリースすることが決定。7月23日(水)に発売される第1弾の30タイトルにはオスカー・ピーターソンの名作群を筆頭に
ビル・エヴァンス、
セシル・テイラー、
モンティ・アレキサンダー、
ジョージ・デューク、
マーシャル・ソラールなどが当時の世界最高水準のスタジオに残したオリジナル・マスター・テープから新たにマスタリングを施して復刻されます。
世界初CD化や日本初CD化も含む、日本では過去に例を見ない規模のMPSの全貌に迫る復刻が2025年開始します。
ウルトラ・ヴァイヴでは2025年から「このJAZZが凄い!!」をキーワードに『凄!!JAZZ』シリーズを始動、今回MPSが新たにラインアップに加わり、フランスのBYG、ドイツのENJAからも新作が同時発売されます。