星野源による約6年ぶりの全国&アジア・ツアー〈Gen Hoshino presents MAD HOPE〉が、10月19日に開催された横浜・Kアリーナでの追加公演をもって、幕を閉じました。
本ツアーは5月15日の愛知・名古屋 Aichi Sky Expoを皮切りに、国内9都市17公演を巡回。さらに台北、上海、ソウルを回るアジア・ツアーも行なわれ、各地で熱狂的な盛り上がりを巻き起こしてきました。最終日となる10月19日は、星野のキャリアで初めてとなるライヴビューイング「Gen Hoshino presents MAD HOPE Live in Cinemas」も実施。ライヴの模様は、日本全国47都道府県および海外15都市の映画館に生中継されました。
この日、会場が暗転し、巨大な「MAD HOPE」のロゴがステージ上に浮かび上がる中、星野自身が脚本を手がけたボイスドラマが流れ始めると、雷鳴のようなバンドサウンドが轟くとともに、ステージ中央から星野がせり上がって登場。1曲目「地獄でなぜ悪い」でライヴの幕が開けました。
序盤から最新アルバム『
Gen』収録の新曲を次々と披露し、凄まじい演奏を見せつけながら、「Pop Virus」「SUN」「恋」といった日本の音楽シーンに多大な影響を与えてきた楽曲で会場を湧かせます。センターステージではアコースティックギターで弾き語りも披露し、星野の原点を感じさせるパフォーマンスを展開。鬼気迫るギタープレイを見せつけた「Mad Hope (feat. Louis Cole, Sam Gendel, Sam Wilkes)」や、観客とのコール&レスポンスが沸き起こった「Star」では会場の熱気が最高潮に達し、本編ラストは、「Hello Song」で締めくくられました。
アンコールでは、星野の盟友である“ニセ明”が登場し、「Fake」と「Week End」の2曲を披露。最後にふたたびステージに戻った星野は「『Gen』の中には、過去のアルバムの中には、僕がいます。僕の音楽を聴いてください。あなたが本当にどん底に落ちた時もそこには僕がいます」と語り、ラストには「Eureka」を演奏。オーディエンスとの大合唱が生まれ、感動と熱狂が交差する中、約5ヵ月にわたる〈Gen Hoshino presents MAD HOPE〉ツアーはフィナーレに。星野は深く観客に向けてお辞儀をし、「さようなら」と、万感の思いを込めて大きく手を振りながらステージを後にしました。
アルバム『Gen』のリリースを皮切りに、デビュー15周年の節目をノンストップで駆け抜けてきた星野源。11月には、主題歌「いきどまり」を提供した映画『平場の月』の公開も控えています。
Photo by 西槇太一