非常階段 2006/08/31掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
関西の音楽シーンに大きな影響を与え、ノイズを超えたノイズ・バンドと評される
非常階段の過去の名アルバムがバンドの中心人物、
JOJO広重が主宰するアルケミー・レコードからの“非常階段再発シリーズ”第4弾として、続々とリ・イシュー/再発されていますが、ノイズの金字塔的作品である1990年リリースの
『ROMANCE』(写真 ARCD-173 \2,940(税込))がリマスタリングされ、9月25日に再発されます。
秋田昌美の
メルツバウと並び、日本独自と評され、海外からも熱い注目を浴び続ける非常階段。恐るべき大音量とフリージャズ的とも呼べる即興演奏、エフェクターによるヘヴィなフィードバック・ノイズなどで知られていますが、なかでも本作はJOJO広重、T.美川(
インキャパシタンツ)、ジュンコの3人による非常階段のピュア・ノイズの完成形/最終形態が体験できる歴史的名盤。収録内容は1曲77分という、演奏者もリスナーもある種の極限状態を迎える、たとえるならば“ノイズ・マラソン”といった内容。明らかに“雑音”とは異なる、ピュアなノイズ・ミュージックが存在しています。