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ライアン・ケバリー、ジョアン・ドナートにオマージュを捧げる新作『Here is Donato!』を発表

2026/09/18 13:04掲載
ライアン・ケバリー、ジョアン・ドナートにオマージュを捧げる新作『Here is Donato!』を発表
 昨年10月にみずからのグループで来日公演を行ない、今年8月にはマリア・シュナイダー・オーケストラのメンバーとしてふたたび来日したトロンボーン奏者、ライアン・ケバリー(Ryan Keberle)。彼がブラジル・サンパウロのミュージシャンと組むライアン・ケバリー・コレクティヴ・ド・ブラジルの新作『Here is Donato!』が10月下旬に発売されます。アルバムのオープニングを飾る「Tema Teimoso」が先行公開されています。

 グループは、2作目からの不動のメンバーに、ブラジル・パライバ州ジョアンペソア出身のパーカッション奏者ゲゲ・メデイロスが加わり5人組に。これまで、ミルトン・ナシメントトニーニョ・オルタエドゥ・ロボイヴァン・リンスといったブラジルの巨匠たちの音楽に取り組んできた彼らが、今作で取り上げるのはジョアン・ドナートです。サンバ、ジャズ、アフロ・キューバン・リズム、ボレロ、ファンク、ボサ・ノヴァを自在に融合させ、豊かなハーモニーと親しみやすいメロディで多くの人に親しまれてきたドナートの音楽について、ケバリーはライナーノーツに「ジョアン・ドナートの音楽は、私にとって、いつも最高の意味で“一見すると、とてもシンプル”に感じられるものでした。どこかホレス・シルヴァーの音楽にも通じるところがあります。ラインは明快で、グルーヴは深くスウィングしている。それでいて、いつもリラックスしていて、何ひとつ無理をしているようには感じられません。でも、深く入り込んでいくほど、そのすべてがいかに精緻に作られているかが聴こえてくるのです。彼の作曲には、無駄を削ぎ落とした感覚と抑制があり、物事をゆっくりと自然に展開させていこうとする意志があります。」と記しています。

 アルバムには、60年代初頭の『Muita Vontade』から70年代の『Quem é Quem』『A Bad Donato』『Lugar Comum』といったドナートの初期作品を中心とした9曲に加え、2013年にライアンが、もうひとつのみずからのグループ「カタルシス」で発表した楽曲をコレクティヴ・ド・ブラジルのために再構築した曲を加えた全10曲を収録。5人はドナートの楽曲を、完成された過去の名曲として再現するのではなく、その音楽の背景とフィーリング、そしてドナートならではの明快さのなかに深く身を置きながら、新たなハーモニーやリズム、即興の可能性を自然に引き出しています。



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