2003/02/07掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
抑制の利いたサウンドに荒々しさが加わった4thアルバム『SOULJACKER』(2001年)で、従来の実験性をさらに飛躍させながら、音楽性の幅も広げてのけた才人“E”率いるバンド“
イールズ”が、6月3日に5thアルバム『SHOOTENANNY!』をリリースすることをトラック・リストとともに公式HPで発表。
自身の死生観を露わにした内省的な作風で、ときに“ひきこもり系”なんて形容もされる彼らですが、よくあるポーズとしての内省ではなく、“E”の場合は、とことん内省、全身内省、日々是内省。ホンモノの“ひきこもりミュージシャン”だけが放てるヤバさをイールズの作品は含有しています。やはり歌詞を読みつつ聴いてこそ、頭の芯までシビれられるのがイールズの作品だと思われますので、きっとリリースされるに違いない日本盤を待ちましょう。6月まではずいぶん時間があるので、旧作もひととおり聴き返しながら、ぜひ。
さて、イールズに関するニュースはこれだけではありません。イールズのオリジナル・ベーシストだった
トミー・ウォルターの新プロジェクト“Abandoned Pools”も、2月17日にシングル「The Remedy」、2月24日にアルバム『Humanistic』を“
B Unique Records”からリリース。楽曲は、ヒネくれた風でもない、ずいぶんキャッチーな感じのよう。ファンは新たなスタートを切る彼にもエールを。
さらに同じく“B Unique Records”からは、3月10日に“MC HONKY”なる人物の、『I Am The Messiah』(写真)なるアルバムがイギリスでリリースに。昨年11月にオーストラリアではリリースされていたこのアルバムは、イールズの公式HPでも紹介されているとおり、“E”がプロデュースを担当。なんでも、イールズの公演を娘と一緒に観た“MC HONKY”が、イールズの音楽に感動し“E”にテープを渡した、と・・・・・・読めば読むほど眉唾なエピソード(そもそも、イールズのライヴに父親を誘う娘なんていますかいな)が長々書かれておりますが、ここでは「お前は“E”だろう!!」なんてヤボな突っ込みはなしにして、まずは聴いてみましょう。ハモンド・オルガンがフィーチャーされた軽妙で洒落っ気のあるサウンドは、なかなか乙な味。ジャケットのロゴは、やはりビートルズ? こちらはイールズの公式HPで全曲試聴が可能です。以上、イールズ関連ニュースをまとめて紹介してみました。