ゴンチチ（Gontiti）が、2人だけで録音したニュー・アルバム『humble music』を8月10日にリリース！ 意外にもデビュー以来、これまで2人だけで制作した本作含め3枚のみ（今回が10年ぶり）。チチ松村は「実は震災前にレコーディングが終了してました。2人で全て制作したので、結果的に節電になったかもしれませんが（笑）」と話しています。

　震災の影響について、「音楽家として何が出来るのか？と虚無感がありました。ある日、震災の報道番組のバックに流れていた曲を聴いて、普通の何気ない曲なのに、なぜか、とても勇気づけられたんです。ああ、音楽でも出来ることがあるんだなと。その曲は、僕らの20年前以上前の曲だ、というのを後から思い出したんですがね（笑）。それで、今回のアルバムのタイトルを思いつきました」とゴンザレス三上は語っており、タイトルには“ささやかな”という意味がある“humble”という言葉が。「こういう時期だからこそ、日常の、ごく普通の、ささやかなことが大事かなぁと思いまして……。ささやかな音楽で、普通の日常の大事さがちょっとでも伝わればと」（三上）との想いが込められています。

　曲タイトルを決めるのに時間をかけたと言う本作、「船乗りとタコの友情」「コロガルウズラノタマゴ」など独創的で文学的なタイトルが並んでおり、「タイトルを見て、その曲の世界をそれぞれで想像しながら聴いて貰えれば」（松村）とコメントを寄せています。

　秋には東京と大阪でアルバム発表記念コンサートが開催、ゴンチチのささやかな音楽に浸ってみてはいかがでしょうか。