2003/05/01掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
クレモンティーヌと言えば、元ピチカートの小西氏との交流で、ボーダーシャツを着たオシャレさんが好んで聴くようなイメージがありますが、実際の彼女は、音楽的にもちょっと真似できないくらい、本当に凄いオシャレな人であります!
今日のニュースは、そんなクレモンティーヌが主宰するフレンチ・ジャズ・レーベル『オレンジ・ブルー』が、6月11日にいよいよ日本に初上陸するのですが、その素敵なラインナップを紹介しようと思って筆をとりました。
まず、カフェブームで、日本でもすっかり人気者になってしまった
BOB DOROUH(ボブ・ドロー)のライブ盤
『SONGS OF LOVE』(写真・OWCO-2001\1,575(税込))ですが、こちらは89年のバルセロナでの録音。なんと、トランペットには御大
アート・ファーマーが参加した、ちょっと女子供にはもったいないマジなジャズです! やはりボブ・ドローは、小規模なライブでこそ良さがありますね。
次はですね、同じスキャットマンでもボブ・ドローより、僕はこっちが好きですね!
BEN SIDRAN(ベン・シドラン)であります! こちらは偉大なるサックスの
ジョニー・グリフィンを迎えた
『HAVE YOU MET BARCELONA?』(OWCO-2002\1,575(税込))。ベン・シドランは70年代のブルーサム・レーベル時代が最高だと思うのですが、このオレンジ・ブルー盤も良いじゃないですか! ドクター・ジャズの名に恥じない軽妙かつ柔らかなグルーブ! 語りかけるような独自のスタイルはそのままに、リラックスしたムードが何ともジャズっぽい。でもジャズとは違うんですよね。
JIMMY ROWLES(ジミー・ロウルズ)の『Sometimes I’m Happy Sometimes I’m blue』(OWCO-2003\1,575))もかなり気になります! Ray Brown、Harry Edison、Don Baileyと言った、古くからのジャズファンには(!)なメンバーで、ゲストヴォーカルにクレモンティーヌを迎えたLA録音です。今まで、様々なジャンルのアーティストと共演して来たクレモンティーヌ。思うに彼女は、どんな音楽にも違和感無く溶け込める音楽的な感性が備わっているんでしょうな。
こう見て行きますと、なるほどオレンジ・ブルーのラインナップ、かなり一貫した共通の雰囲気がありますね。ストレート・アヘッドなジャズは無いけど、ライトで粋なジャズといった具合で、ソフトロック感覚で楽しめる。どれも珍しいアイテムなので、もちろん筆者は全部欲しいです! この他にも、いろいろとリリースがあるようなので、目が離せませんよ!