カトー・サルサ・エクスペリエンス 2003/05/30掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
MC5やストゥージズが大好きなのであろうガレージ・ロケンローなサウンドが魅力ながら、なぜか昨今のロックンロール復興シーンの一員として名を挙げられる機会は少なかったりするノルウェーの古くて新しい4人組“
カトー・サルサ・エクスペリエンス(略してCSX)”。どうもこの“カトー”が醸し出すインチキ臭さに原因がありそうだが、バンドのフロントマンであるカトー・サルサのカトーは、実はコレが本名なのだから仕方がない。ただしサルサは芸名。
さて、その彼らが2000年に『A Good Tip For A Good Time』に続くアルバム『The Fruit is still fresh』を6月2日にノルウェーでリリース。6月25日には、
日本盤(EICP-235\2,520(税込))がリリースされることも決定!! 前作『A Good Tip For A Good Time』には
『カトーの楽しいロック講座』(写真)なる邦題が付けられ、収録曲にも「ラリホー!(原題:Time To Freak Out!)」、「カトーが街にやってきた!(同:So, The Circus Is Back In Town)」など、微妙にいいかげんな雰囲気を漂わせた邦題が付けられていましたが、今回のアルバムにもバッチリと邦題が付いています。題して『カトーの新鮮果汁』!! ・・・・・・果汁って。ともあれ日本盤にはボーナス・トラックが4曲追加され、前作の日本盤には付いていなかった歌詞・対訳も付けられる予定だそう。なので今回も日本盤で購入するのが賢明です。「カトーでサルサなバンドなんだろぉ」と、今なお彼らの作品の魅力に懐疑的な音楽ファンは、一度試しに彼らの公式HPに用意されている音源を耳にしてみましょう。テルミンも駆使した爆裂ガレージ・ロック・サウンドは、同じノルウェー出身のハイヴスのファンにももちろんオススメ。CSXは今年のフジロック・フェスにも出演予定ですよ。
ところで、彼らの「Deadbeat」(1stアルバム『カトーの楽しいロック講座』収録)の冒頭部を聴くたびに日本が世界に誇るGSバンド“モップス”を思い起こしてしまうのは、世界で筆者ひとりだけなのでしょうか・・・・・・。