10月10日に発売された土岐麻子のカヴァー・アルバム『CASSETTEFUL DAYS 〜Japanese Pops Covers〜』のトレーラー映像（youtu.be/lwh9jM1Qmsg）が公開されました。

　トレーラーはアルバム収録曲の中から、奥田民生「イージュー★ライダー」、TUBE「シーズン・イン・ザ・サン」、松任谷由実「Hello, my friend」を土岐が歌唱しているものですが、その映像の中で1996年に発表された奥田民生「イージュー★ライダー」のオリジナル・プロモーション・ビデオが使用されています。さらに驚くことに、オリジナルPVの奥田民生の顔を新たに撮影された土岐の顔に差し替えて合成、顔は「イージュー★ライダー」を歌う土岐で、顔以外はオリジナルPVの奥田という前代未聞の映像コラボレーションが行なわれています。

　カヴァー・ブームの昨今ですが、カバーするアーティストの映像作品にオリジナル・アーティストのPVが使用されることは非常に珍しいこと。ましてや土岐と奥田は所属レコード会社も違う上、オリジナルのPV映像を改編し合成を加えるというのは、音楽業界の常識ではありえない企画となっています。

　「オリジナルに最大限のリスペクトを込めて、音源のみならず映像もカバー出来ないだろうか？」という発想から今回の企画がスタート。所属事務所の先輩であり土岐が敬愛する奥田に無理を承知で依頼したところ、なんと快諾。オリジナルPVに新たな映像を合成しカバーするという驚きの企画が実現しました。土岐の関係者は「くだらないアイデアから生まれた無茶な企画を受け入れていただいた奥田民生さん、関係者の皆様方の幅広いお心には頭が下がります。陰ながら『地球三兄弟』のご活躍をお祈りしています」と語っています。

　ニュー・アルバム『CASSETTEFUL DAYS 〜Japanese Pops Covers〜』は、「イージュー★ライダー」をはじめとする1980〜90年代に土岐がカセットテープで聴いていた日本のPOPSの名曲をカヴァーした作品。折しもカセットテープ生誕50周年を迎えた2012年、その締めくくりとして年末にはニュー・アルバムのカヴァー曲を中心としたワンマン・ライヴを東京・名古屋・大阪で行なうことが決定しており、10月10日より先行予約がスタートします。