エンリコ・ピエラヌンツィ 2003/07/11掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
破竹の快進撃を続けていたテナータイちゃん、
エリック・アレキサンダーの新作『ナイトライフ・イン・トーキョー』は内容とても良いのに、ジャズチャートに入って来ないのは何故でしょう?
破竹の快進撃と言えば、ヨーロッパのピアノ勢が凄いリリースラッシュですが、中でも新譜を連続リリースする
エンリコ・ピエラヌンツィは凄いです! 6月に“Sarah”の第一弾として再発したピエラヌンツィの
『ナイト・ゴーン・バイ』(写真)は良かった!
マーク・ジョンソン、
ポール・モチアンの新旧ビル・エヴァンス・トリオの共演に興味をそそられた人も多いでしょう!? そんな彼の新作は得意の映画音楽。今年は『青春群像』『道』などで知られる映画監督
フェデリコ・フェリーニの没後10周年にあたるのですが、9月10日に発売されるピエラヌンツィの最新作は、このフェリーニのトレビュート・アルバム
『フェリーニ・ジャズ』(CPC8-5154 \2,520(税込))です。まあ、言い換えれば“プレイ・ニーノ・ロータ”って事になりますね! エンニオ・モリコーネを題材に“プレイ・モリコーネ”を2枚も出して、映画音楽に造詣の深いピエラヌンツィだけに内容は安心印。フェデリコ・フェリーニと言えば、筆者はやはり『道』が好き! 観る度にラストシーンで号泣してしまうのは、
ニーノ・ロータのあのメロディーが大きいのです。どうかテーマを崩さずに演ってほしい所。
クリス・ポッター、
チャーリー・ヘイデン等、バックも一流!
そして今回、同時リリースとなる
『カレント・コンディションズ』(CPC8-5155 \2,520(税込))は2001年にローマで行ったライブ盤。マーク・ジョンソン、
ジョーイ・バロンによるトリオです。こちらは全てオリジナル曲で、ピエラヌンツィのロマンティック路線と前衛路線が混在した作品。双方ともソングライターとしての魅力大な、マーク・ジョンソンとジョーイ・バロンのオリジナルも聴けます。また来年はこのトリオでの来日公演も決定してますので、今のうちに聴きこんで、友達に差をつけようではありませんか!