昨年のフジロックに続いて今年の夏も来日し、ソニックマニアで熱狂のステージをみせてくれたザ・ストーン・ローゼズ(The Stone Roses)。彼らの再結成を追ったドキュメンタリー映画『ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン』の公開日が10月18日(金)に決定しました。
監督はシェイン・メドウズ。『THIS IS ENGLAND』で英国アカデミー賞にノミネートされたメドウズはザ・ストーン・ローゼズのいちファンでもあり、彼らに人生を変えられた多くの若者のうちのひとりでした。この映画は、ドキュメンタリーでありながら、カメラを通しての客観性を重んじるのではなく、メドウズの眼を通しての主観性によって編まれています。2012年のアムステルダム公演でドラマーのレニが突然会場から立ち去って公演が途中で中止になった際には撮影を取り止め、あくまでも今回の再結成を祝福しようとする姿勢を貫き通しました。それはファンが抱く心情と同様のものであり、だからこそメドウズはファンの姿を描くことにも多くの時間を割いているのです。今回の再結成が単に古き良き時間をもういちど共有するものではなく、再びファンとともにバンドが新たな道を歩み始めたことを映像を通して、メドウズは告げています。