11月19日(水)にリリースされる
吉井和哉のカヴァー・アルバム
『ヨシー・ファンクJr.〜此レガ原点!!〜』のミュージック・ビデオが公開されました(youtu.be/dhL4kkl7UJI)。このMVは、昭和時代のTV音楽番組という設定で、『ヨシー・ファンクJr.〜此レガ原点!!〜』収録曲の全曲をメドレー形式で紹介していく内容となっており、吉井と以前から交流のある大御所DJ、
小林克也が紹介役を務めています。
今回のカヴァー・アルバムを聴き、感動したという小林克也本人による熱の入った紹介からMVはスタート。曲間では小林自身が考案したナレーションが挿入されています。さらに、MVの最後には、ヨシー・ファンクJr.のイラストと同じアフロのウィッグを被り、それを思い切って脱ぎ去るという機転の利いたアドリブも演じ、日本を代表する大御所DJの現役バリバリの存在感に、現場スタッフは大いに沸き立ったとのこと。さらに「ヨシー・ファンクJr.」のアフロ姿そっくりのダンサーがキレッキレのダンスを披露する「ウォンテッド」、LAでのリラックスしたレコーディング風景が挿入された「さらばシベリア鉄道」など、見どころ満載の映像となっています。
そして、今回のMVの中でも特に注目なのは、吉井和哉の幼少期、青年期の貴重写真・貴重映像の数々が使われており、今回で初公開となるものも多く含まれていること。MVの制作にあたり、オリジナル作品が発表された当時の吉井和哉の写真や映像を挿入するアイデアが生まれ、自宅等に眠っていた8mmテープや古いアルバムを発掘。特に、1960年代後半、幼い吉井和哉が無邪気に遊ぶ姿が撮影された8mm映像は、40年以上の時を経て、今回のMVで初めて公開されることになります。吉井和哉がバンド活動を始めた頃の初々しい写真も含め、こうした貴重な映像・写真は「あの日にかえりたい」「人形の家」「百合コレクシション」で使われているのでファンは必見。
また、昨年〈TOUR 2013 GOOD BY YOSHII KAZUYA〉ツアーの最終日に福島の体育館を選んだように、今の日本における福島や東北の現状への想いが続いていた吉井にとって、「襟裳岬」の歌詞や楽曲は、そうした想いを多分にフィードバックさせるものだったのだとか。そしてカヴァーの際、少年少女合唱団を入れるアイデアを思いつき、八千代少年少女合唱団、福島県伊達市立伊達東小学校の生徒たちによるコーラス参加が実現することとなりました。今回のMVでは、それぞれの学校の生徒たちが、練習の末に一体となってコーラス・パートをレコーディングしている実際の映像が挿入されています。
さらに、そのコーラスの録音と同じタイミングで、次の作品のレコーディングのために吉井が訪れていたLAにて
ジェイムス・ギャドソン(ds)、
リーランド・スカラー(b)ら豪華レコーディング・メンバーとともにハンドクラップをレコーディングする風景も挿入されています。2人は、福島の小学校らの参加の経緯を本人から説明を受けると「OK、OK、そんなコラボ、夢のようだよ」と喜び、本人とともに楽しそうにクラップの録音を行なったそうで、映像からもそうした楽しさが十分伝わってきます。こうして国境を越えた夢のコラボレーションが詰まった「襟裳岬」は、今回のカヴァーアルバムの中でも、ひとつのクライマックスといえる楽曲といえるでしょう。
なお、今回のカヴァーアルバム『ヨシー・ファンクJr.〜此レガ原点!!〜』の購入者特典、アナログ盤封入特典も発表されているほか、iTunesではボーナストラックを1曲追加した予約限定パッケージの注文もスタート。こちらはアルバム未収録音源であるボーナストラック「SPINNING TOE HOLD(Full Version)」を追加した全13曲入りのiTunes予約限定パッケージとなっています。