ジャンルを飛び越えて多種多様な音楽との一期一会を繰り返し、尺八に無限の可能性を示してきた和楽器の貴公子・藤原道山（尺八）。ソロだけでなく複数のユニットとの活動や、数多くのアーティストの録音・舞台音楽などに参加してきました。2015年にソロデビュー15周年を迎える藤原が、記念のベストアルバム『道』（COZQ-1031〜2　3,200円 + 税）を3月18日（水）にリリースします。

　本アルバムは、2010年3月にリリースした10周年ベストアルバム『天』の後に藤原が歩んだ5年の軌跡をたどり、今後の活動を見据える1枚です。邦楽、クラシック、ポップス各ジャンルの第一線で活躍する3名で結成したユニットKOBUDO-古武道-やマリンバ奏者のSINSKEとのデュオ、そして世界最高峰のオーケストラ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーで結成されたシュトイデ弦楽四重奏団とのコラボレーション音源などが収録されています。また、初めて歌の曲を手がけた沖縄出身のシンガー、上間綾乃の「みちあかり」や、四代目 市川猿之助主演『スーパー歌舞伎II』の舞台音楽を手がけた際の音源を初CD化、演奏者として参加した大島ミチル作曲の映画「手塚治虫のブッダ」も収録。そして、今後活動の1つの柱となっていく尺八アンサンブルの新曲「花二題」のレコーディングでは一人四役の多重録音に挑戦し、楽器を使い分けた藤原の新たな音世界を構築しています。

　DVDには多くのファンからリクエストのある「アメイジング・グレイス」と、撮影場所でもある高野山に捧げる新曲「讃」のPVを収録。過去にも演奏をした思い出の地・高野山は、今年開創1200年です。雪の降り積もるなか、静寂の高野山境内に真摯な想いを託した尺八の音が響き渡ります。そのDVDには収録されていない映像がインサートされたダイジェスト映像は必見です。

　そして、ソロデビュー15周年を記念した〈藤原道山 15th Anniversaryコンサート〉がサントリーホールにて8月24日（月）に開催されます。

　また、CD発売と同時に、2015年1月に発売された『イキイキ−新・呼吸入門−』（監修・解説: 齋藤 孝 / 尺八: 藤原道山）が配信サイト（ハイレゾ配信含む）で配信開始されます。精神が安定し集中力を持続させる呼吸法を、尺八の音に合わせて息を吐くことで身につく画期的なメソッドとして、子どもや学生、忙しいビジネス・パーソンにもおすすめです。アルバム購入すると、呼吸の仕方や解説を収めたデジタルブックレットが付いています。