“低音王”こと超絶テクニックのベーシスト、ブライアン・ブロンバーグ（Brian Brombereg）が2015年12月にリリースされた『ベース・オデッセイ』（KICJ-724）に続いて、アメリカ制作による新作『フル・サークル』（KKJ-024 2,315円 + 税）を4月15日にリリースしました。

　本作はジャズ・ベーシストとして原点回帰となるスウィンギーなアコースティック・ジャズ・プロジェクト。数年前、不慮のアクシデントで背中に重傷を負ったブライアンが、不屈の精神と家族のサポートを得て、リバビリを乗り越え見事復帰を果たしたその出来事が、ブライアンの“スピリット”であり、彼のルーツでもあるアコースティック・ジャズへの回帰を促し、アルバム制作へと向かわせました。

　彼のスピリットとはアリゾナで活躍したドラマーの父、ハワード・ブロンバーグ。本作の1曲目とラスト曲は時を超えた親子共演作となりました。これはブライアンが生まれる前に録音された父親のレコード盤からサウンド・ファイルを取り出し、ブライアンの演奏をオーヴァーダビングしたもので、父のバンドでの演奏を実現させています。

　さらに今作ではドラム演奏にもチャレンジし、ギター代わりのピッコロベースでキューバンからディキシーランド、ニューオーリンズ・ファンクまで、どこまでもスウィンギ―な演奏で痛快この上ないサウンドが詰まっています。

　さまざまなチャレンジを続けてきたブライアンが原点に戻ったトラディショナル・ジャズ。この世界をライヴで披露する公演は、4月21日（木）から24日（日）まで、東京・丸の内 COTTON CLUBにて開催されます。