2016年5月5日に逝去した作曲家 / シンセサイザー・アーティスト、冨田 勲がキャリア初期の約20年間にわたり日本コロムビアに遺した貴重な音源を集めたアルバム『MISSING LINK of TOMITA 冨田勲 日本コロムビア初期作品集 1953〜1974』(COCQ-85418 3,000円 + 税)。本作に収録されている、創作ダンスのために作曲された冨田のシンセサイザー最初期の作品「愛《コムポジション―習作》」に、冨田の遺作『ドクター・コッペリウス』で振付を担当した辻本知彦が振付を行ない、埼玉県の大妻嵐山高校ダンス部がその振付にチャレンジした映像“冨田勲×辻本知彦 TOMITA幻のシンセサイザー作品「愛 《コムポジション―習作》」を踊ってみた”が公開されています。
「愛」は、おもに学校での使用を目的として1974年1月に日本コロムビアからリリースされたアルバム『中学・高校・大学及び一般のための創作ダンス =ダンスイメージと創作過程=』に収録された楽曲。冨田が世界的名声を獲得するきっかけとなったシンセサイザーの最初の代表作『月の光』(英題: 『Snowflakes are Dancing』)が同年4月に全米リリースされており、その直前に手がけたマイルストーン的な作品となっています。