ジョン・レノン 2005/02/23掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
ビートルズ関係に限らず、ディスクを詳細に紹介するマニア向けのガイド本はこの10年ほど増えつづけています。しかし、気軽に手にとれ、しかも資料的価値があり、読ませどころや見せる要素もあるという本は、それほど多くはありません。
今年2005年は、
ジョン・レノンの非業の死から数えて25年目になります。レノンの死後この世に生をうけた人々も、いまや社会に巣立っています。ビートルズが出現した頃のファンからたどれば、彼のファンは3代にわたるといってもいいでしょう。本日2月23日に発売されたCDジャーナル・ムック
『ジョン・レノン・フォーエヴァー』(音楽出版社刊・写真)は、そんなファンに向けて「レノンのことをいつまでも忘れることなく、時にレノンの音楽と向き合ってもらう」ための1冊としてまとめたものです。
井上陽水、
仲井戸麗市、
佐野元春、洪栄龍、
前田憲男が語るジョン・レノンの魅力や、ピーター・バラカン、佐藤良明、
鈴木慶一による座談会、さらに石坂敬一、香月利一、
亀渕昭信、星加ルミ子……ほかによるエッセイ&トークなど、古い文章も新しい文章も混在した、ジョン・レノンの魅力をつめこんだ、これまでにない内容になっています。カラー・グラビアではジョン・レノン・ミュージアムを詳細に紹介。アルバム徹底レビュー、年表&ストーリーも充実しています。
ビートルズの日本盤が、実は発売当初の盤はアメリカ盤が原盤だった(吉野金次)とか、「傘がない」は、ビートルズの曲と、当時たまたま来日していたグランド・ファンク・レイルロードの曲の合作だった(井上陽水)とか、ビートルズ/ジョン・レノンについての興味深い話が次から次へと出てきます。ぜひご一読のほど。