圧倒的なカリスマ性と才能で映画界の革命児として躍進を遂げてきた
グザヴィエ・ドラン監督の最新作映画「マティアス&マキシム」が、9月25日(金)より東京・新宿ピカデリーほかにて全国ロードショー。
〈第72回カンヌ国際映画祭〉コンペティション部門に出品され、各メディアから「ドラン史上最も官能的で美しい(Variety)」、「心の底から共感できる(TELEGRAPH)」、「成熟したドランに魅了される(THE WRAP)」など、絶賛の声があふれた本作。幼馴染の2人の青年が、友人が撮る短編映画で男性同士のキスシーンを演じることになり、その偶然のキスをきっかけに秘めていた互いへの気持ちに気づき始める……というラヴ・ストーリー。ドラン本人も本作を「初めて手掛けた純粋なラヴ・ストーリー」と語っています。
恋と友情の狭間で揺れる2人の青年、マティアスとマキシムを描いたドラン。本作はドランが、1980年代の北イタリアを舞台に2人の青年が恋に落ちる『
君の名前で僕を呼んで』に感銘を受け描いた作品であることが早くも話題となっています。『君の名前で僕を呼んで』を観た後、「しばらく動けないほどに感動した。そして僕自身の20代の頃を思い返した」と語り、「ラヴ・ストーリーを描くことを強くインスパイアされた。過去に、ラヴといっても自己愛や自己愛の喪失は描いたことがあったけど、2人の人間の、真っ向からの真のラヴ・スストーリーを描くのは今回が初めて。『君の名前で〜』が僕にそうさせたんだ」と強く感銘を受けたことを明かしています。
エリオを演じた
ティモシー・シャラメとも交流があり、「『君の名前で〜』を見た時、僕は君のことを知ってるような気がした」と、キャラクターと演者と観客の境界を超えてくるシャラメの演技を高く評価。シャラメもドランの大ファンであることを公言しており、2人が互いにリスペクトしあっている関係性がうかがえます。ドランはこの名作に応えるように現代を生きる2人の青年マティアスとマキシムの等身大の物語を誕生させました。そして、自らマキシムを演じ、誰かを好きになることの喜びや切なさを体現しています。
本作と『君の名前で僕を呼んで』は愛の物語という点で共通していますが、注目すべきはそこだけではありません。メイン・ビジュアルにもなっているカメラ越しのキスシーンをはじめ本作ではマティアスとマキシムの赤と青の衣装が印象的で、それは『君の名前で〜』のエリオとオリヴァーを彷彿とさせます。オリヴァーが旅立つ時に、自分が着ていた青いシャツをエリオに贈るという心打つエピソードがありましたが、本作も、それぞれの想いや恋する視線など2人の切なくも愛おしい関係性が服の色でも表現されているので、そこにも注目です。
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